生産革新を実現する複合加工機やマシニングセンタ、工程を吸収――オークマ:JIMTOF2016 開催直前情報
オークマは、2016年11月17〜22日に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2016」に向け、複合加工機や5軸制御立形マシニングセンタの新製品を出展する。
オークマは、東京ビッグサイトで2016年11月17〜22日に開催される「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」で、複合加工機や5軸制御立形マシニングセンタの新製品を出展する。
新たに投入するインテリジェント複合加工機「MULTUS U5000」は、新しく中、大物部品の強力加工に対応。拡大する複合加工機市場の要求に応えるため、主軸出力が37kW、主軸トルクが1413Nm(ニュートンメートル)というクラス最強の旋削主軸を採用。軸形状ワークを中心とした中、大物部品や難削材の加工に効果を発揮するという。
外周のボスや斜め穴の旋削を同一工程で加工できるターニングカットやスカイビング、ホブ加工によるギヤ加工など、旋削やミーリングの枠を超えた工程集約を実現可能となる。さらに、モノづくりコントローラー「OSP suite」を搭載し、オークマのIoT技術や知能化技術で加工現場を最適化し、生産性向上を実現する。
5軸制御立形マシニングセンタの新製品「MU-S600V」は、単体での使いやすさや、生産性を高めている点に加えて、2台以上連結での生産革新を同時に実現できる点が特徴である。多品種少量生産から量産部品加工までを1種類の機械で自在にこなすことが可能となる新しいコンセプトのスマートマシンである。
機械幅1400mmの極小スペースで直径600mmワークの加工が可能なクラス最高の面積生産性を実現する。さらに高い加工精度に加えて、最少の段取替えと工程結合で生産リードタイムの短縮が行える。連結時はテーブルがロボット機能を発揮し、機台間の搬送レスを実現できる。これにより、コンパクトでシンプルな無人化や自動化システムを実現することが可能だ。
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