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パナソニックは業績予想下方修正も「新規領域へのシフトと先行投資進める」製造マネジメントニュース(2/2 ページ)

パナソニック社長の津賀一宏氏は、2016年度第2四半期の決算説明会で、「ハードウェアからサービスという社会変化にいかに対応するかが重要であり、そのためには新規領域へのシフトと先行投資が必要。これらを進めれば進めるほど、業績面の短期的な数字に痛みが出るがしっかり進めていきたい」と語り、成長に向けた戦略投資の重要性を強調した。

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B2Bソリューション事業の「攻める分野」を決定

 「利益成長」で期待しているのがB2Bソリューション事業だ。同社は、2017年4月にAVCネットワークス社に替えて「コネクティッドソリューションズ社」を新設する組織改正を発表している。このコネクティッドソリューションズ社のもと、B2Bソリューション事業で「攻める分野」(津賀氏)を決定した。

 AVCネットワークス社は、B2Bソリューション事業の成功例として、航空機向け電機設備を扱うアビオニクスソリューション事業を展開している。コネクティッドソリューションズ社ではこれに加えて、AIS社から移すファクトリーソリューション事業を中核に製造に焦点を当てた「プロセスオートメーション事業部」と、映像音響関連のコア商材と先進技術を強みにエンターテインメントに注力する「メディアエンターテインメント事業部」を設立する計画だ。津賀氏は「サービスなどを含めてOPEX(運用コスト)型のビジネスモデルに変えていく」と語る。

 プロセスオートメーション事業部の展開では、既にシーメンスとの協業事例などを発表しており「コネクテッドやIoTを活用したソリューションを1社でまかなうことはできない。今後も積極的に協業を広げていきたい」(同氏)という。また、製造現場へのソリューション提供については「プロセスオートメーション事業部は顧客に近い立場からアプローチすることになるだろう。ただ、それより下側のレイヤーから支える形で、AIS社が得意とするデバイスやモジュールなども提供していく」(同氏)とし、プロセスオートメーション事業部とともにAIS社も一体になって展開を進める方針を示した。

 また、製造とエンターテインメント以外の分野についてもB2Bソリューション事業の展開を広げたい考えだ。津賀氏は「製造現場と同じ“現場”として物流や流通がある。製造と共通する面もあり、当社にとって十分に可能性がある」と述べている。

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