ロボット大賞、ティーチレスでばら積みピッキングできるコントローラーが受賞:産業用ロボット(2/3 ページ)
経済産業省と日本機械工業連合会が主催する「第7回ロボット大賞」の結果が発表。経済産業大臣賞は、MUJINの「完全ティーチレス/ばら積みピッキングMUJINコントローラー『PickWorker』」が受賞した。
自走式イチゴ収穫ロボットやペッパー、HALなども受賞
それ以外では、サービスロボットなど幅広い領域のロボットが、それぞれの大臣賞を受賞している。「第7回 ロボット大賞(総務大臣賞)」については、ソフトバンクロボティクスのサービスロボット「Pepper」が受賞した。「ロボットおよび開発ツールなどが一体となったプラットフォームを提供し、ユーザー参加型で社会的ニーズを作り出していくという新たなロボットビジネスモデルを、実際に実績が上がるまでに実現した点」を評価しているという。
「第7回 ロボット大賞(文部科学大臣賞)」は、宇都宮大学(尾崎功一研究室)とアイ・イートによる「自走式イチゴ収穫ロボット(モジュール分散協働型収穫支援ロボットシステム)」が受賞した。同ロボットシステムは、色を相対識別する手法により、イチゴの熟度や茎の切断位置を正確に認識し、果実に触れずに収穫できるというもの。複数モジュールの組合わせによるロボットシステムで、分散化した機能モジュールを後から追加するなど、段階的なロボット導入が可能となる点も利点である。
「第7回 ロボット大賞(厚生労働大臣賞)」は、CYBERDYNE(サイバーダイン)の「HAL医療用下肢タイプ」が受賞した※)。「HAL医療用下肢タイプ」は、人の動作意思を反映した生体電位信号(BES)に従って駆動し、装着者の運動機能を改善させる、新医療機器として承認された治療用ロボットである。患者の脳・神経系から筋肉への指令信号を反映した微弱なBESを計測することでアシスト動作を決定し、各関節に配置されたパワーユニットを駆動する。
※)医療用ロボットスーツ「HAL 医療用(下肢タイプ)」、新医療機器として了承
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