ニュース
医療用ロボットスーツ「HAL 医療用(下肢タイプ)」、新医療機器として了承
サイバーダインの装着型ロボット「HAL 医療用(下肢タイプ)」が、厚生労働省より「新医療機器」としての了承を得た。
サイバーダインは2015年11月10日、新医療機器として厚生労働省に薬事承認申請を行っていた「HAL 医療用(下肢タイプ)」について、薬事・食品衛生審議会(医療機器・体外診断薬部会)での了解が得られたと発表した。
HAL 医療用(下肢タイプ)については、2013年3月より2014年8月まで希少性難治性の神経・筋難病疾患の患者に対しての医師主導治験(NCY-3001試験)が行われており、結果を受け、同社は2015年3月に筋ジストロフィーやALSなど希少性難治性の神経・筋難病疾患に対する「新医療機器」としての薬事承認を申請していた。
新医療機器としての了解を得たことから国内販売への道が開けたこととなり、同社では年内の販売開始を目指す。なお、HAL 医療用(下肢タイプ)についてはドイツで公的な医療保険の対象とする申請が行われており、認証を得ることで、ドイツ国内の医療機関において、急性期から回復期に相当する期間の全ての対マヒ患者に対してHALによる治療へ、公的医療保険が適用できるようになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ISO 13482:ISO 13482取得はロボットの“安全”を見つめ直す
ホンダやサイバーダインの取得した生活支援ロボットの安全認証規格「ISO 13482」だが、実は具体的な安全設計手順の記載はない。長岡科学技術大学の木村准教授は「安全設計のガイド」とISO 13482を紹介する。 - ISO 13482:ASIMOの技術を用いた「Honda 歩行アシスト」、ISO 13482の認証取得
ホンダの歩行訓練機器「Honda 歩行アシスト」が、生活支援ロボットの国際安全規格である「ISO 13482」の認証を取得した。 - 国際モダンホスピタルショウ2015:ホンダの歩行アシストと「HAL」が夢の競演!? パナソニックの病院ロボも動き回る
「国際モダンホスピタルショウ2015」の主催者企画展示「健康・医療・福祉に活躍する看護・介護ロボット」ではさまざまな医療・介護ロボットが展示された。その中から、ホンダの「歩行アシスト」とサイバーダインのロボットスーツ「HAL」、パナソニックの自律搬送ロボット「HOSPI」を紹介しよう。 - ロボット開発ニュース:RT.ワークスの高齢者向け移動支援ロボットがISO 13482を取得
RT.ワークスの高齢者向けアシストカート(支援ロボット)「ロボットアシストウォーカー RT.1」がISO 13482認証を取得、販売が開始された。 - 5分でわかる最新キーワード解説:日本発世界標準、生活支援ロボット安全規格「ISO 13482」
生活の中に溶け込んでゆくロボット、その安全性を評価するための国際規格が「ISO 13482」です。日本ロボット産業の起死回生への第一歩になるかもしれません。 - ロボット開発ニュース:サイバーダインの装着型ロボット「HAL」、羽田空港に導入
サイバーダインの装着型ロボット「HAL」が羽田空港旅客ターミナルビルへ導入される。同社と空港施設運営会社の提携によるもので、両社にて次世代型ロボット化空港モデルの創出なども行う。