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円高円安が激しく入れ替わる中でのモノづくりの目指す姿鈴村道場(4)(4/4 ページ)

トヨタ生産方式の達人・鈴村尚久氏による連載コラム「鈴村道場」。今回は、円高や円安など、為替レートが激しく入れ替わる中でのモノづくりの目指すべき姿について解説する。

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まとめ

 世の中「世界最適地生産」と言って、サプライチェーンを複雑にする傾向がありますが、それは誤っています。むしろ「地産地消」を推進し、サプライチェーンをシンプルにすることがあるべき姿です。

 それができなければ、国内で生産して輸出するべきです。その際に気を付けることは可能な限り輸入額=輸出額にすることです。それができれば、為替変動で利益が左右されることを抑え、さらには安定した生産と供給を実現できる、まさしく変化に柔軟に対応できる企業になるのです。

図5
図5 円高円安が激しく入れ替わる中でのモノづくりの目指す姿(クリックで拡大)

筆者紹介

エフ・ピー・エム研究所 所長
鈴村尚久(すずむら なおひさ)

1976年3月京都大学法学部卒業。1976年4月トヨタ自動車入社。退社後1999年8月にエフ・ピー・エム研究所を設立。トヨタ生産方式のコンサルタントとして、はくばく、ピップフジモト、パナソニック、マルヨシセンターなど多くの企業の生産改善を手掛ける。著書に『トヨタ生産方式の逆襲』(文春新書)。父・鈴村喜久男氏(故人)は「トヨタ生産方式」の生みの親である大野耐一氏の側近として知られる


筆者紹介

株式会社アムイ 代表取締役
山田 浩貢(やまだ ひろつぐ)

NTTデータ東海にて1990年代前半より製造業における生産管理パッケージシステムの企画開発・ユーザー適用および大手自動車部品メーカーを中心とした生産系業務改革、

原価企画・原価管理システム構築のプロジェクトマネージメントに従事。2013年に株式会社アムイを設立し大手から中堅中小製造業の業務改革、業務改善に伴うIT推進コンサルティングを手掛けている。「現場目線でのものづくり強化と経営効率向上にITを生かす」活動を展開中。


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