リーズナブルな3Dスキャナを業務用並みの高精度にするソフトを発売:3Dプリンタニュース
ポンタ研究所は、市販の廉価な3Dスキャナと組み合わせて使うことで、業務用の3Dスキャナに匹敵する高精度の3Dデータが得られるソフトウェア「ポンタスキャナ」を開発。クラウドファンディングサイトを通じて発売した。
ポンタ研究所は、市販されている廉価な3Dスキャナと組み合わせて使うことで、プロ用や業務用の3Dスキャナに匹敵するほど読み取り性能が向上し、高精度の3Dデータが得られるソフトウェア「ポンタスキャナ」を開発。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じて発売した。
同ソフトは、インテルのRealSense3Dセンサー「F200」を搭載した3Dハンディスキャナ、または「SR300」搭載の開発者向けキットと組み合わせて使用する。それにより、これらの1万数千〜2万5000円程度で購入できる3Dスキャナで、プロ用・業務用3Dスキャナ並みの高精細3Dデータを得ることができる。
同研究所の稲葉正和代表取締役は、東京大学の矢川研究室でフリーメッシュ法の研究に携わってきた。今回のソフト開発にあたっては、同大学の矢川元基名誉教授が考案したフリーメッシュ法の局所要素生成アルゴリズムに、独自の条件を追加したり変更を加えるなどして高精度スキャナソフトへ応用。高精度スキャニングに特化したソリッドな3次元Delaunay(デローニー)分割を可能にした。
動作スペックは、Windows8.1以降、USB3.0ポート搭載のPCで、CPUは第4世代Core-i5 1.2Ghz以上、メモリは4GB以上となっている。
CAMPFIREでの支援金額は1万円(プログラム本体のみ)で、2016年10月に届けられる予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 3Dプリント、3Dスキャンに続く“第3の機能”を搭載するパーソナル3Dプリンタ
XYZprintingは、台湾・台北市で開催されている「COMPUTEX TAIPEI 2015」において、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズ/「ダヴィンチ Jr.」シリーズの新製品の他、低価格な3Dスキャナや3Dペンなどを披露。注目は、3Dプリント、3Dスキャンに続く“第3の機能”だ。 - 「3Dスキャナ」の進化を支える4つのトレンド
ローランド ディー.ジー.主催のモノづくりセミナー「Experience Day3」(東京会場)に登壇したデータ・デザイン セールスユニット セールスG マネージャー 日尾紀暁氏の講演から、3Dスキャナの市場動向や最新トレンドなどを紹介する。 - 1人1台「3Dスキャナ」の時代に!? 3万円を切るパーソナル3Dスキャナ年内発売予定
XYZプリンティングジャパンは「CEATEC JAPAN 2015」に出展。多機能パーソナル3Dプリンタやハンディ型3Dスキャナ、3Dペンなど、日本未発表の新製品ラインアップを多数展示した。 - キミは知っているか? 魔法の世界を創り出すディズニー・リサーチを
IT系フリーライターは表の顔。その実、熱狂的ディズニーマニアである宮田健氏がお届けする、ディズニー・リサーチの創り出す魔法の世界。皆がよく知る“夢と魔法の王国”は、多くの先端技術と堅実なモノづくり精神で支えられている!! - 3次元プリンタで私がフィギュア化されるまで
3次元スキャニングから造形までの過程をレポート。今回のサンプルは人間。“女子なあの人”を3次元プリンタから出力する。