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モデルベース開発環境に感度解析ツールが追加:MATLAB/Simulink
「MATLAB/Simulink」にSimulinkモデルパラメータの推定および最適化を行う「Simulink Design Optimization」へ、新たに感度解析ツールが追加された。
The MathWorksは同社モデルベース開発環境「MATLAB/Simulink」においてSimulinkモデルパラメータの推定および最適化を行う「Simulink Design Optimization」へ、新たに感度解析ツールを追加した。この新ツールを用いることで、Simulinkモデルの実験計画およびモンテカルロシミュレーションを対話的に実行可能だ。
ツールでは対話的に複数パラメーター変動を指定し、多数の設計要件を取り込んでの結果解析が行える。Simulinkの高速リスタート機能およびParallel Computing Toolboxを利用することで、ツール処理速度を向上させることも可能となっている。
Release 2016aでは新たにMATLABコーディングと実行、テストをインタラクティブに表示・実行できる「MATLAB Live Editor」と、MATLABアプリの統合開発環境「App Designer」が含まれた他、Simulinkのモデル開発やシミュレーションを高速化するさまざまな機能が追加されている。
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