“最新ビルド”のWindows 10 IoTでUWPアプリを実行する(2/4 ページ)
Windows 10最新アップデート「Anniversary Update」にあわせ、Windows 10 IoT Coreも新UIの導入も含めたブラッシュアップが行われている。最新ビルドを確認しつつ、UWPアプリの作成手順を紹介する。
「Web UI」を用いた設定が可能に
そして2016年7月23日ごろ、OSビルド「14393」が公開されている。本稿執筆時点でOSビルド14393に関する説明は前述のリリースノートなどを見ても確認できないが、軽微なバグフィックスとWindows 10 Anniversary Updateに合わせた数字そろえの意味があるのではないだろうか。
さて、OSビルド14322以降は「Web UI」を設けている。IoT Dashboardの<自分のデバイス>に並ぶRaspberry Pi 3のコンテキストメニューに<Device Portalで開く>が加わり、そのままWebブラウザでWindows 10 IoT Coreの設定が可能になった。
「Administrator」とセットアップ時に設定したパスワードでログインすると、デバイス名やパスワードの変更、デバッグ用PINの設定などが行える。アプリケーションのインストールや展開、稼働時のパフォーマンスチェック、そしてWindows Updateの実行も可能だ。基本的にはPowerShellで行ってきた操作を置き換えたものだが、ちょっとした情報の確認や設定を変更する際に便利だ。
また、Windows IoT Remote Serverもサポートされており、UWPアプリである「Windows IoT Remote Client」をWindows 10のPCにインストールすれば、Windows 10 IoT Coreのメイン画面がウィンドウ内に表示される。ネットワーク解析などは行っていないものの、操作感覚はリモートデスクトップ接続のそれに近い。また、バイナリのイメージ名は「NanoUWP」と名付けられており、Windows Server 2016からサポートするNano Serverとの関係も興味深い。
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