三菱自が自社開発5ナンバーミニバンを再投入か、インドネシアで初公開へ:車両デザイン
三菱自動車は、「インドネシア国際オートショー2016」において、7人乗車が可能な小型MPV(多目的車両)のコンセプトカーを世界初公開すると発表した。「デリカD:5」の姉妹車となる5ナンバーミニバンとなる可能性が高い。
三菱自動車は2016年7月21日、「インドネシア国際オートショー2016」(一般公開日:2016年8月12〜21日)において、7人乗車が可能な小型MPV(多目的車両)のコンセプトカーを世界初公開すると発表した。
このコンセプトカーは、レイアウトの最適化とワイドボディの採用により、MPVとして乗員7人がゆったりくつろげる居住空間を確保した。フロントフェイスには、2015年4月発表の「アウトランダー」から導入を広げている、人とクルマを守る機能を表現したデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用した。
また、伸びやかでスポーティーなボディに、安定感の高さをアピールする大きく張り出した前後フェンダーや高めの地上高など、SUVらしいスタイリングや機能を融合させたクロスオーバータイプのMPVとなっている。
なおMPVを直訳すると多目的車両となるが、三菱自動車ではいわゆるミニバンの位置付けとなっている。同社が2016年2月に発表した事業計画では、2017年度に、MPVである「デリカD:5」の全面改良と、新型車である小型MPVの投入を予定していた。
デリカD:5が全幅1795mmの3ナンバーミニバンであることから、今回発表する小型MPVは5ナンバーミニバンとなる可能性が高い。
現在、三菱自動車は、日産自動車の「NV200バネット」のOEM供給を受けて5ナンバーミニバン「デリカD:3」を販売している。かつては「シャリオ」や「ディオン」といった5ナンバーミニバンを販売していたが、2006年3月に販売を終了していた。
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