「Pepper for Biz」が「2.0」に、法人サービスを拡大
Pepperの法人モデル「Pepper for Biz」に向けた、各種の新サービスが提供される。アプリの拡大や安価なコンテンツ提供、遠隔監視などを提供し、法人需要に応える。
ソフトバンクロボティクスは2016年7月20日、Pepperの法人モデル「Pepper for Biz」に向けた新サービスを同年8月より順次提供すると発表した。安価なコンテンツ制作サービスやPepperを“デコる”デコレーション、企業広告などでキャラクターとしての利用を可能とするライセンス制度などを開始し、幅広い法人需要に応える。
Pepperで動作するアプリについては法人需要の高い「インバウンド」「接客」「ヘルスケア」「受付」に対して28種類を提供。また、トーク(せりふ)やプレゼン、クーポンなどのコンテンツについてはクラウドワークスと提携し、商品説明トークで1万円といった低価格での提供を行う。
デコレーションについては実際に着せる「ユニフォーム」と装飾できる「ステッカー」を販売する。ユニフォームはハッピ風やコンシェルジュ風など5種類を用意し、フルオーダーも可能だ。ライセンス制度はPepper for Bizを2台以上導入した企業に対し、有償にて自社広告やキャンペーンへのPepper起用を許諾するもの。
法人向けサポートにPepperの状態を遠隔にて把握し、異常があった場合にヘルプデスクから対処法を通知する機能が追加される。現時点では対処法の通知にとどまるが、将来的には故障予測と自動復旧のサービスが提供される予定となってる。
各種新サービスの提供開始を記念し「Pepper for Biz 2.0スタートキャンペーン」が行われる。これはPepper for Bizを新規に申し込み、2016年9月30日までに納品された法人を対象に、Android対応Pepperへの無償アップグレードを提供するもの。また、8月2日から9月30日までに対象アプリを「ロボアプリマーケット」にて購入すると、対象アプリが3カ月無償で利用できるサービスも提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「EMIEW3」に見えた、ヒトとロボットの共生
「EMIEW3」は日立製作所が2018年中の投入を計画している、ヒト型サービスロボットだ。人間とロボットがそれぞれの強みを発揮する「共生」の思想を体現し、「役に立つロボット」であることを目指す。 - 日米ロボットが協力して接客業務、パルコで実験
仙台パルコ2で、米Fellow Robotsのサービスロボット「NAVII」を用いた実証実験。Pepperとの「日米ロボット連携接客」も行われる。 - ロボット接客「使いたくない」が多数、しかし体験後には「楽しい」
コミュニケーションロボットによる接客を「利用したいと思わない」との回答が「利用したい」を上回る。しかし、接客体験者の6割は「楽しい」と回答。クロス・マーケティング調べのアンケートより。 - 熊本地震の避難所にPepper派遣、会話やゲームでストレス軽減狙う
ソフトバンクは熊本地震の被災地支援として、避難所となっている小学校にPepperを派遣する。ロボットとの会話やゲームを通じてのストレス軽減を狙う。 - Pepperをスマホで操作、テレプレゼンス体験も
スマートフォンからPepperを遠隔操作できるシステム「VRcon for Pepper」をアスラテックが開発した。他社へも提供している。 - 「ロボアプリ開発者100倍増」狙い、PepperがAndroid対応
PepperがAndroid環境に対応。Androidアプリの実行が可能となる他、開発環境「Android Studio」からのロボアプリ開発も可能となる。