連載
MQTTで始めるIoTデバイスの作り方 第5回:部屋の明るさを「パブリッシュ」する:MQTTで始めるIoTデバイスづくり(5)(2/5 ページ)
「MQTTで始めるIoTデバイスの作り方」実践編です。今回は光センサーをArduinoに接続して部屋や屋外の明るさを測定し、その値をMQTTでスマートフォンへ送ります。
次の図は結線図です。
前回紹介した「ArduinoをMQTTブローカーに接続する」回路に、フォトセンサーを加えたものです。フォトセンサーはここでは明るくなると電圧が低くなる配線にしています。この信号はArduinoのアナログ入力ピン「A2」に接続しています。処理の中心となるArduinoやデータをネットワークに載せるWi-Fiモジュール「ESP8266」については、連載のバックナンバーや過去の関連記事を参照してください。
・連載:Arduinoで電子工作をはじめよう!全12回連載まとめ
実験環境
次の図は今回の実験環境を示したシステム構成図です。
今回もWindows PCがmqttのブローカーになります。前回と同様mosquittoが動作しています。port番号は1883です。ArduinoとESP8266がmqttのパブリッシャーとして動作しており、一定間隔ごとに光センサーでとらえた明るさをパブリッシュします。
今回はスマートフォン(Android)がサブスクライバーの役割をします。このスマホにはIoT MQTT Dashboardがインストールされています。これらの3つのノードがWi-Fiで無線ルーターに接続されており、ステーションモードとして動作します。また各ノードのIPアドレスは、無線ルーターのDHCPサーバにより図のように付与されたものとします。
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