「Windows 10 IoT Core」の現状とラズパイ3へのインストール(3/3 ページ)
「Windows Embedded」から「Windows 10 IoT」へと刷新されたマイクロソフトの組み込みOS。プレビュー版の提供開始から1年近くが経過し、ようやくその全貌が見えてきた。連載ではWindows 10 IoTの「今」をエンドデバイスとともに確認していく。
展開完了後にMicro SDカードをRaspberry Pi 3へ接続し、USBケーブルをつなげて電源を入れるとWindows 10 IoT Coreの起動が始まる。
起動時に現れるロゴはWindows 10と同じくWindowsフラッグだ。すぐにロゴが現れない場合、Micro SDカードへのイメージ展開が失敗している可能性があるため、先の手順をもう1度繰り返してみよう。正常に起動するとWindows 10 IoT Coreのセットアップが始まる。
本連載を行う前にビルド14342で動作検証を行っていたが、今回ビルド14366を試したところ、無線LANアクセスポイントの接続が可能になっていた。つまり、Windows 10 IoT Core Insider Previewが、Raspberry Pi 3が搭載するWi-Fiチップをサポートしたことになる。
Raspberry Pi 3でWindows 10 IoTが起動したことを確認したら、再びWindows 10 IoT Core Dashboardに目を向けよう。<自分のデバイス>を開くと、Raspberry Pi 3上のWindows 10 IoTを自動検出し、PCからアクセスが可能になる。
Windows 10 IoT Core Dashboardの<自分のデバイス>をクリックすると、Windows 10 IoT CoreをインストールしたRaspberry Pi 3がネットワーク経由で検出される
なお、Raspberry Pi 3の電源は画面右上に用意された電源ボタンをクリックし、メニューから<シャットダウン>を選択。ディスプレイが待機状態になってから、Raspberry Pi 3に電源供給を行うUSBケーブルを取り外すことで切ることができる。
これで下準備は整った。次回はPCからRaspberry Pi 3へアクセスしてみよう。
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