顕微鏡・マイクロスコープ向けUSB3.0カメラ:医療機器ニュース
リンクスは、顕微鏡・マイクロスコープ用のカメラパッケージ「Basler 顕微鏡用PowerPack」を発表した。カメラに加え、必要な構成機器がセットされているため、顕微鏡システムを容易に構築し、すぐに使用できる。
リンクスは2016年6月7日、顕微鏡・マイクロスコープ用のカメラパッケージ「Basler 顕微鏡用PowerPack」を発表した。工業用、生物用の顕微鏡・マイクロスコープ向けカメラとして、幅広い分野で使用できる。
PowerPackは、最新センサーを搭載したBaslerカメラに加え、専用のソフトウェア・アクセサリなど、必要な構成機器を1つにまとめたパッケージとなる。セットには、カメラ、操作手順書、専用撮像ソフトウェア、USB3.0ケーブル、CS-Cマウント変換アダプター(pulseモデルのみ付属)が各1つずつ含まれ、顕微鏡システムの構築とカメラの取り付けが簡単にでき、セットアップ完了後すぐに使用できる。
カメラは、Aptina製CMOSセンサーを搭載した「Microscopy pulse」3種と、ソニー製CMOSセンサーを搭載した「Microscopy ace」2種の計5種をそろえた。また、PowerPack専用の顕微鏡用ソフトウェア「Basler Microscopy Software」を標準で付属。同ソフトウェアは日本語に対応しており、英語など他言語とのユーザーインタフェースから切り替えができる。カメラからの画像取得から、計測、結果の文書化機能などを一貫してサポートするため、顕微鏡での業務をすぐに開始できる。
さらに、顕微鏡の撮像画像をより美しくするため、カメラ内FPGAに搭載している画像補正アルゴリズム「PGI」を最適化。ノイズ除去、シャープネス、ベイヤー変換、カラーアンチエイリアスが改良され、画質も向上した。
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