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軽商用バンはFFで十分? ダイハツの新ジャンル軽商用車「ハイゼット キャディー」:車両デザイン(2/2 ページ)
ダイハツ工業は、新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を発売する。軽商用車としては珍しいFF車で、運転のしやすさや静粛性の向上を重視している。荷室使用率や平均積載重量が減少していることに対応し、荷物優先のレイアウトから脱却したモデルを投入する。税込みのメーカー希望小売価格は118万8000円から。JC08モード燃費はエコカー免税となる25.0km/l(リットル)を達成した。
乗り降りや荷物の積載をラクに
ハイゼット キャディーは、エンジンを前方に置くレイアウトとすることにより、乗員室フロア高360mm、シート高を750mmとした。フロア高は、軽キャブバン「ハイゼット カーゴ」と比較して71mm、シート高は25mm低くなり、女性や高齢者でも乗り降りしやすくした。



また、荷室フロア高は595mmでハイゼットカーゴよりも40mm低い。さらに、脱着式のデッキボードを外すと、荷室後方と助手席の後方でアンダートランクを使用することができ、最大荷室高1485mmを確保する。背の高い荷物も立てたまま積載できる。
安全装備も軽乗用車並みとした。レーザーレーダーとカメラ、ソナーセンサーを組み合わせた衝突回避支援システム「スマートアシストII」を一部グレードで標準搭載とした。従来の軽商用車ではオプション設定だったABSは全車で標準搭載とする。また、横滑り防止装置や、登り坂での発進でクルマが後退するのを防止するヒルホールドシステムや、時速60km以上で走行中に急ブレーキを踏んだ場合にハザードランプを高速点灯させる「エマージェンシーストップシグナル」も全車標準装備として設定した。
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