日仏の精密加工中小企業4社がアライアンスを立ち上げ:FAニュース
由紀精密は、日仏の精密加工中小企業4社でアライアンス「ACT」を立ち上げ、参加すると発表した。欧州と日本全域の金属の精密加工や製造における技術的課題を解決し、さらには製造業において日仏間の架け橋となるサービスも提供する。
由紀精密は2016年5月12日、日仏の精密加工中小企業4社でアライアンス「ACT」を立ち上げ、参加すると発表した。日本の由紀精密とQulead、フランスからはDyshow IndustrieとAS-MECA BERNARDが参加。ACTはAlliance de Compétences Technologiques(技術的競争力を備えたアライアンス)の略称で、世界を舞台に活動をしていくという意志が込められている。
同アライアンスは4社の加工技術とネットワークにより、欧州と日本全域の金属精密加工や製造における技術的課題を解決する。部品の加工や輸出入だけでなく、欧州・日本進出のサポートなど、製造業における日仏間の架け橋となるサービスも提供していく。
由紀精密を含むCmonoC(茅ヶ崎市で製造業を営む町工場のクラスタ)の3社は、2011年パリの航空ショーへの参加を皮切りに、「よいものづくりに国境はない」というスローガンに基づき欧州、特にフランス市場に向けてのチャレンジを進めてきた。今回立ち上げたACTという枠組みによって、日仏両国での精密加工部品の受注と製造が可能になったという。
ACT4社の紹介
AS-MECA BERNARD
3軸/5軸マシニングセンターとCNC複合旋盤で複雑な形状加工を得意とする。エネルギー、研究機関で使われるような精度の厳しい加工にも対応する。
DYSHOW Industrie
2016年3月に設立したダイショウのフランス法人。旋盤+マシニングをメインに小物から大物までの加工を得意とする。
Qulead
「時代が求める品質を職人世界と先端技術によってリードする」ことをテーマに、2015年に永井機械とシンクフォーが経営統合してできた会社。試作加工から溶接組み立てまでをワンストップで提供する。
由紀精密
1950年2月、故・大坪三郎氏によって創業された金属の精密切削加工を得意とする町工場。パリ航空ショーで、製品の精密さを理解してもらうために開発したコマが話題に。同社の取り組みや経営戦略は、製造業以外のメディアでも注目されている。
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