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型開閉サイクル時間が従来比5〜20%短縮した電気式射出成形機を発売FAニュース

日精樹脂工業は、電気式射出成形機「NEX」シリーズの新機種「NEX-IV」シリーズを発表。型開閉サイクル時間が従来機比で5〜20%短縮し、標準装備のリニアガイドで型締直進精度が向上するなど、より速く精密な成形が可能になった。

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 日精樹脂工業は2016年4月27日、電気式射出成形機「NEX」シリーズの新機種「NEX-IV」シリーズを開発し、同年5月に中型クラス4機種の受注を開始すると発表した。

 NEX-IVは、同社主力機種のNEXシリーズの第4世代にあたる。従来シリーズの射出機構やフラットクランプ型締機構などの性能は継承しつつ、基本性能を向上させた。

 今回発売される中型クラスは、型締力1765kN(180t)の「NEX180IV」、2160kN(220t)の「NEX220IV」、2740kN(280t)の「NEX280IV」、3530kN(360t)の「NEX360IV」の4機種。新設計のトグル機構により、型開閉サイクル時間を従来機比で5〜20%短縮した。また、面圧の均一性とねじれに強いフラットクランプ型締機構を採用している。

 型締盤スライド部には、リニアガイドを標準装備し、型締直進精度が向上している。これにより、バリなどの成形不良を防止し、金型や型締機構を長寿命化できる。トグル機構とリニアガイドは耐摩耗性に優れ、グリスの煩わしさを低減する。クリーン度が向上し、容器や医療業界からのクリーンルームなどのニーズにも対応する。

 機械全長は小型ながら、ワイドプラテンは従来機との面積比で最大16%ワイド化。デーライトを100mm延長し、型厚範囲を従来機比で最大約1.6倍に拡大した。また、低圧成形と組み合わせることで、従来使用している金型に対して、1クラス下の型締力の成形機を選択することも可能だ。

 低イナーシャサーボモータと射出機構・制御によって、射出および可塑化の精度が高まり、成形領域も拡大した。また、高精度計量制御「プレパックII」が、計量密度や射出体積を常に一定にするので、粉砕材使用時や材料のロット間にばらつきがある場合も歩留まりが向上する。

 標準本体価格は1410万円〜2340万円(税別)で、4機種全体で年間約200台の販売を目指すとしている。

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電気式射出成形機「NEX360IV-100LE」

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