検索
連載

「MAX 10 NEEK」に搭載されたDDR3メモリを使うMAX 10 FPGAで学ぶFPGA開発入門(10)(4/6 ページ)

MAX10搭載開発ボード「MAX 10 NEEK」には各周辺機器が備えられており、その中にはDDR3メモリも含まれる。ソフトコアCPU「Nios II」からの利用も含めて手順を紹介する。

Share
Tweet
LINE
Hatena

Generate HDLで構成を生成

 もろもろ確認したら、Generate HDLを押して構成を生成する。この際にPhoto14にもあるようにWarningが出ているが、これはQuartus IIというかQSYSの既知の問題(pll_sharing Warning Message May Appear)なので、無視して差し支えない。

 HDLの生成が終わったらQuartus IIに戻ってコンパイルを行う(Photo15)。その後にはプログラミングであるが、Programmerから"Add File..."を選ぶと見慣れないファイルがあるはずだ(Photo16)。これは第9回(「MAX 10 NEEK」へソフトコアCPUを組み込む)でもちょっと触れたが、Nios II/fは有償であり、そのままでは利用できないためだ。

photo15
Photo15:DDR3回りのTimingで幾つかWarningが出ているが、無視して構わない
photo16
Photo16:このままだと_time_limited の有無のどちらが新しいのか分かりにくいので、ファイルの生成時刻も表示させるとよい

 開発用にはOpenCore Plusベースのものが利用できるが、こちらは時間制限付きとなっている。ファイル名に“time_limited”がついているのはこのためだ。この"_time_limited"付を選ぶと、こんな警告メッセージ(Photo17)が出てくるのでOKを押して、そのままMAX 10にロードする(Photo18)。

photo17
Photo17:これが毎回出てくるのがちょっと面倒
photo18
Photo18:この状態で"Start"を押せばよい

 ロードが終わるとダイアログが表示される(Photo19)が、これがTime Limitedの制約である。今はUSB Blaster経由でロードしているから、このダイアログを表示させている間はずっとNios II/fを使い続けられるという意味で、ここでCancelを押すとNios II/fが利用できなくなる。なので、Cancelを押さずに次に移る。

photo19
Photo19:フラッシュメモリに書き込んで起動するような場合、OpenCore Plusでは確か1時間の利用制限が付く(電源投入後、1時間だけNios II/fが動作する)

関連キーワード

DDR3 | アルテラ | FPGA関連 | Eclipse


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る