MRPエンジンを搭載した見込み生産向け生産管理システムを発表:製造ITニュース
JBアドバンスト・テクノロジーは、MRPエンジンを搭載した見込み生産向け生産管理システム「R-PiCS NX」を2016年8月から提供する。従来シリーズにはなかった基準日程計画による予定・実績管理が可能になり、3つの管理方式を選択できる。
JBアドバンスト・テクノロジー(JBAT)は2016年4月21日、MRP(資材所要量計算法)エンジンを搭載した見込み生産向け生産管理システム「R-PiCS NX(アールピックス エヌエックス)」を同年8月より提供すると発表した。
R-PiCS NXは、生産管理システム「R-PiCS」シリーズの新ラインアップ。独自に開発したMRPエンジンを搭載し、これまでのシリーズにはなかった基準日程計画(MPS)による予定・実績管理が可能になった。見込生産に基づいたMRP管理の他、製番管理、プロジェクト管理の3つの管理方式が選択できる。
また、特別なカスタマイズなしで、画面項目や入力形式、帳票出力項目などを自由に設定できる。保守サポート契約を結ぶことで、製品機能強化、各種法改正、OSやデータベースの更新などに対応するリビジョンアップ機能も搭載。クラウドやIoTなど、最新の環境に対応するとしている。
さらに、JBATが提供する「Qanat 2.0」を利用すれば、他システムとのスムーズなデータ連携も可能になるという。
価格は「生産・販売ライセンス」(5同時ユーザー)が506万円から(税抜き。別途導入・初期設定費用が必要)。生産管理機能のみ利用可能な「生産ライセンス」も用意されている。
R-PiCS NXはJBATおよびJBグループ各社を通して販売される。同社では2018年度末までに50社への導入を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 設計者によるPDM導入と生産管理システムの再構築
機械メーカーで3次元CAD運用や公差設計/解析を推進する筆者から見た製造業やメカ設計の現場とは。今回はPDMと生産管理システムの関係やその問題について語る。 - そんな日程じゃ無理! といえない生産管理者
日本が世界に誇るモノづくり文化の中で、おそらく最も地味な役回りを演じているのが生産管理部門だ。彼らはどんな苦労を抱えて日々の仕事をこなしているのか。普段聞くことのできない彼らの本音を語ってもらった。 - で、私たち生産管理者はこれからどうするの?
日本が世界に誇るモノづくり文化の中で、おそらく最も地味な役回りを演じているのが生産管理部門だ。彼らはどんな苦労を抱えて日々の仕事をこなしているのか。普段聞くことのできない彼らの本音を語ってもらった。 - 新工場のシステムを3カ月で稼働! 理想科学の“理想”の生産管理システムとは?
印刷関連企業である理想科学工業は、柔軟なグローバル生産体制の構築に向け、生産管理システムを刷新。25年前に導入した自社製システムをパッケージシステムに置き換え、コスト削減と生産の可視化を実現し、グローバルニーズに即応する生産体制を確立する。 - 良い営業、普通の営業、悪い営業、嫌な営業
日本が世界に誇るモノづくり文化の中で、おそらく最も地味な役回りを演じているのが生産管理部門だ。彼らはどんな苦労を抱えて日々の仕事をこなしているのか。普段聞くことのできない彼らの本音を語ってもらった。