個性派な若者に届け、アグレッシブさを強調したレクサスの新型「IS」:北京モーターショー2016
トヨタ自動車は、「北京モーターショー2016」において、レクサスブランドのスポーツセダン「IS」のマイナーチェンジモデルを出展する。現行ISの購入理由として最も多く挙げられるデザイン面の特徴を進化させるとともに、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を新たに採用して安全面も強化した。日本では2016年秋に発売する。
トヨタ自動車は2016年4月25日、「北京モーターショー2016」(一般公開日:2016年4月29日〜5月4日)において、レクサスブランドのスポーツセダン「IS」のマイナーチェンジモデルを出展すると発表した。現行ISの購入理由として最も多く挙げられるデザイン面の特徴を進化させるとともに、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を新たに採用して安全面も強化した。日本では2016年秋に発売する。
外装は「Aggressive Sports」をデザインテーマとし、従来のISで好評だったアグレッシブさをさらに強調した。ヘッドランプやリアコンビネーションランプ、フロントやリアバンパーに力強くスポーティーなスタイリングを施したという。
フロントは、フェンダーからダイナミックにつながる塊感のあるバンパーコーナーにより、スポーティーでアグレッシブな造形を目指した。ヘッドランプとL字型のクリアランスランプは連続性を高め、特徴的な形状で鋭さを強調した。リアコンビネーションランプの内側にはL字を層状に3つ重ね、奥行きを持たせた。
これまでのISユーザーの半数は、レクサス車を新規に購入する層が占めている。その購入理由で最も多く挙げられているのが外装デザインだ。ISが属する中型高級車市場「Near Luxury市場」は若年層も多く、性能面だけでなくモデルの個性が購入決定に影響するという。ISの新モデルは操縦安定性だけでなく、性能の象徴となるデザインの進化にこだわった。
内装は、レクサスブランドのセダンとして質感を高めた。車載情報機器のディスプレイサイズを10.3インチに大画面化して視認性を高めるとともに、リモートタッチ側面にEnterボタンを配して操作性を向上した。メーターフードのフードステッチの通し方を変更することでスポーティーさを演出し、空調やオーディオ機器の操作パネルのデザイン構成を見直すことによって車格感の向上を目指した。
ISの新モデルで新たに搭載したLexus Safety System +では、歩行者検知機能付き衝突回避支援や、ステアリングを振動させる車線逸脱警告、オートマティックハイビーム、設定車速の範囲内で先行車両の車速に合わせて一定距離を保って追従するレーダークルーズコントロールに対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- これがアタラシイ時代のハイブリッド! 「レクサスIS300h」はエコも走りも両立
自動車ジャーナリストの今井優杏さんが、注目のエコカーと搭載技術を紹介する新連載がスタート。元レースクイーンで、現在はモータースポーツイベントでMCとしても活躍中であり、2013〜2014年の日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める今井さんがエコカーの進化に迫る! - 「レクサスRC」のハイブリッドモデルが日本市場だけで売られる理由
初代「プリウス」が1997年に発売されてから17年。もはや特別な存在ではなくなったハイブリッド車について、新型「アルファード/ヴェルファイア」と「レクサスRC」のハイブリッドモデルから、筆者の今井優杏氏が国内市場での売れ行きを考察する。 - 「レクサスIS」にダウンサイジングターボ、自然吸気エンジンモデルよりお得?
トヨタ自動車は、レクサスブランドのエントリーセダン「IS」を一部改良。同ブランドのFR車として初となるターボエンジン搭載モデルの「IS200t」を追加した。従来あった排気量2.5l(リットル)の自然吸気エンジンを搭載する「IS250」の2WDモデルを上回る走行性能や燃費を実現しながら、値上がりは10万〜15万円に抑えている。 - 「LC500h」の世界初ハイブリッド、4速ATでエンジンとモーター2個を自在に制御
トヨタ自動車は、レクサスブランドのフラッグシップハイブリッドクーペ「LC500h」に搭載する「マルチステージハイブリッドシステム」について発表した。現行の「2段変速式リダクション機構付のTHS-II」に4速ATを追加して、エンジンと2個のモーターという3つのパワーソースを自在に制御できることが特徴。 - 新型「レクサスIS」のLEDヘッドランプは第4世代、消費電力は第1世代の半分以下
新型「レクサスIS」は、小糸製作所の第4世代LEDヘッドランプを採用した。その消費電力は、2007年発売の「レクサスLS600h」に搭載された第1世代品の半分以下に低減されている。