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日本発のロボットハードウェア抽象化レイヤー、OMG標準に採択
組込みシステム技術協会(JASA)が国際標準化を提案していたロボットと組み込み向けハードウェア抽象化レイヤー「OpenEL」がOMG標準に採択された。
組込みシステム技術協会(JASA)は2016年4月12日、同協会が標準化団体「OMG(Object Management Group)」に提案していたロボット及び組み込みシステム向けのハードウェア抽象化レイヤー「HAL4RT(Hardware Abstraction Layer for Robotic Technology)」がOMG標準に採択されたと発表した。
HAL4RT(Hardware Abstraction Layer for Robotic Technology)はJASAが中心となって仕様を策定しているロボットや組み込みシステム向けのオープンライブラリ「OpenEL」のOMGにおける規格名だ。
このライブラリはハードウェア抽象化レイヤーとも呼べるもので、ハードウェアとアプリケーション(またはOS)の中間に位置することで、異なるハードウェアにおいてもデバイスドライバやアプリケーションプログラムの移植、再利用を容易なものとする。2011年春から仕様策定が開始されており、2015年7月にはバージョン2.0が公開されている。
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