検索
連載

3Dプリンタによる造形と物理的な仕上げ「ミニ四駆」ボディーを3Dプリンタで作ろう(2)(4/4 ページ)

連載「『ミニ四駆』ボディーを3Dプリンタで作ろう」では、前回シリーズで作成したミニ四駆ボディーの3Dモデルデータを使って、実際に3Dプリントするまでの流れを紹介。第2回ではFDM方式の3Dプリント出力を例に、3Dプリンタによる造形と物理的な仕上げについて解説する。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

さて、実際の仕上がり具合はどうか?

 実際の仕上がりは、図11のようになりました。

等倍モデルの3Dプリント結果等倍モデルの3Dプリント結果 図11 等倍モデルの3Dプリント結果【FDM方式】(クリックで拡大表示)

 DMM.make 3Dプリントが、ポリカーボネート素材の出力で使用している3Dプリンタの最大造形サイズは400×400×350mmであるため、今回作成したミニ四駆ボディーの等倍出力も余裕です。今回は、高精細に出力してもらったので、出力完了まで7時間程度かかったそうです。

 前述の通り、手作業によるサポート材除去は不要ですが、表面の仕上げはどうでしょうか。3Dプリントした結果を拡大して見てみると、積層された痕跡が見て取れますが、FDM方式のパーソナル3Dプリンタのような粗さはほとんどありません。これであれば、ミニ四駆のボディーとして問題ないレベルではないでしょうか(図12)。

積層の状態
図12 積層の状態(クリックで拡大表示)

 もちろん、ここからさらに磨いて仕上げることも可能ですが、傾斜が少ない、つまり水平に近い面で出ている積層の痕跡は、磨いて滑らかにするのにかなりの根気が必要になりますので覚悟してください(また、ABS樹脂などであればアセトンを使って表面をきれいに処理する方法もあるようですが今回は割愛します)。



 さて、今回は比較的手を出しやすい(?)FDM方式での3Dプリント出力に挑戦してみました。次回は、粉末焼結造形や光造形による3Dプリント、3Dプリントサービス事業者を代表してDMM.make 3Dプリントのサービス内容について紹介したいと思います。お楽しみに! (次回に続く)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る