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「自律飛行で測量」のエアロセンス、全国8エリアでサービス開始
自律飛行する産業用ドローンでの計測ならび解析を提供するエアロセンスが、全国8エリアでの法人向け営業を開始した。地形や構造物のモデル化、土量の測定などを行う。
ドローンを利用した各種サービス提供を行うエアロセンスは2016年3月9日、全国8エリアにて法人向けサービス提供を開始した。ZMPとハーツユナイテッドグループの合弁会社であるZEGと協力し、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、京都、福岡、沖縄の全国8箇所に拠点を構える。
法人向けサービスとして、地形や構造物の2D/3Dモデルを作成する「モデリングソリューション」、3Dモデルで土量を測量する「土量測定ソリューション」、空撮による経過観察を行う「定期点検ソリューション」などを用意。目的に応じた各種カスタマイズ(飛行方法、データ解析・管理など)ソリューションも提供する。
価格はモデリングソリューションで20万円から(1ヘクタール以上想定)、土量測定ソリューションで1ヘクタール当たり5万円から(4ヘクタール以上想定)などとなっている。
サービスに利用する自社製産業用ドローンは基本的に操縦(オペレーター)が不要な自律飛行が可能であり、加えてケースから出して5分で飛行開始、機体/操作端末/クラウドのシームレスな接続が特徴だとしている。
同社はZMPとソニーモバイルコミュニケーションズが2015年8月に設立し、産業用ドローンによる計測プラットフォームの開発製造と、関連するソリューションの提供を業務とする。機体の開発は行うがあくまでも提供するのはサービスとしており、「自律飛行ドローンによる計測からクラウド処理、データ解析まで」のトータル提供を目指す。
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