ニュース
スマートフォンで脳波を計測、2018年に実用化:MEDIX関西2016
大阪大学とプロアシストは、「第6回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2016)」において、スマートフォンで利用可能な脳波センサーの開発品を展示した。
大阪大学とプロアシストは、「第6回 関西 医療機器開発・製造展(MEDIX関西2016)」(2016年2月24〜26日、インテックス大阪)において、スマートフォンで利用可能な脳波センサーの開発品を展示した。
両者はボタン型空気電池で駆動する脳波センサーを開発。ディスポーザブル電極を脳波の検知に2カ所、眼球の動きを見るのに2カ所、計4カ所貼り付けるだけで、在宅での睡眠状態の計測などに利用できる。2010年から「脳波センサーZA」として販売している。
現行の脳波センサーZAは、PCとの連携が前提の製品だ。20gと小型の駆動ユニットと、PCと接続した通信ユニットをZigBeeで連携することにより、PC側に脳波に関する情報を送信する。
現在はスマートフォンとの連携が可能な脳波センサーZAを開発している。現行品よりも駆動ユニットが大きくなるが、PCとの接続に用いているような通信ユニットは不要だ。スマートフォンとの通信にはBluetoothを用いる。ディスポーザブル電極を使って検知した脳波は、スマートフォンのアプリで簡易に確認できるようにする。実用化時期は2018年ごろになるという。
関連記事
- 手のひらサイズの高性能パッチ式脳波センサーを開発
大阪大学は、冷却シートを額に貼るような感覚で、容易に装着することができるパッチ式脳波センサーを開発した。手のひらサイズで大型の医療機器と同じ計測精度を持ち、ワイヤレスであるため装着者の負担を大幅に軽減する。 - 作業員の健康状態を測るスマートヘルメット、脳波から危険を察知
AgXとスターライト工業は「第2回 ウェアラブルEXPO」において、装着者の生体情報を取得できる「スマートヘルメット」を参考出展した。物流や製造現場などでの利用を想定した製品で、作業員の健康状態などをスマートフォン上から確認できるという。 - 脳波でクルマを運転、ただし事前トレーニングが必要
脳波でクルマを運転する「Epic Mind Driveプロジェクト」が英国で話題になっている。使っているのはBMWの電気自動車「i3」とEmotiveのヘッドセット「EPOC」だ。 - 焼き鳥グリルに脳波で動く車イス! 「あったらいいな」を実現しちゃうメイカーズ
モノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」からワクワク感あふれるトピックスを紹介する「Geeks便り」。今回は米国サンフランシスコで2015年5月15〜17日に開催された「Maker Faire Bay Area」の様子をお届けする。 - 脳波の利用が進むヘルスケア分野、総合医療展でも高い注目度
ストレスの解消や、メンタルヘルスの診断など、ヘルスケア分野で脳波の活用が広がっている。東京ビッグサイトで開催中の総合医療展「IMEC 2014」でも、脳波を利用したヘルスケア製品に注目が集まっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.