脳波でクルマを運転、ただし事前トレーニングが必要:ユリ・ゲラーもびっくり
脳波でクルマを運転する「Epic Mind Driveプロジェクト」が英国で話題になっている。使っているのはBMWの電気自動車「i3」とEmotiveのヘッドセット「EPOC」だ。
脳波でクルマを遠隔操作する「Epic Mind Driveプロジェクト」が英国で話題になっている。同プロジェクトの開発・企画を行うのは英国の保険やクレジットカードの価格比較サイト「MoneySuperMarket.com」。BMWの電気自動車「i3」と脳波を読み取ることができるEmotiveのヘッドセット「EPOC」を組み合わせ、運転席でステアリングやアクセル、ブレーキ操作を行わずに、遠隔から"思いのまま運転できる"技術を開発した。
i3のステアリングやアクセルには、運転操作を行うためのアクチュエータが取り付けられている。i3から離れた場所にいるEPOCを装着したドライバーが脳波による運転操作を行うと、EPOCからの情報を受けてこれらのアクチュエータがその運転操作を実施し、クルマを運転できるという仕組みだ。MoneySuperMarket.comはYouTubeで運転中の様子を公開しており、EPOCを装着したドライバーが、クルマに乗車せずにi3を周回させる様子を映像で確認できる。
ドライバーは、EPOCを装着してクルマを動かしていくが、その前にそのドライバー自身が思い描くイメージと脳波操作のコマンドの結びづけを行うための「事前トレーニング」が必要となる。例えば、「浮いている風船」を思い描き、ソフトウェアでその脳波の様子を「右」と事前トレーニングで定義したとする。実際に脳波で運転操作する際には、「右」にステアリングを切りたい場合、ドライバーは「浮いている風船」を思い浮かべればよい、という具合だ。
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