菊川工場に新試験研究棟を建設、設置環境に対する性能検証を強化:工場ニュース
日東工業は、設置環境に対する性能検証の充実化を図るため、菊川工場(静岡県菊川市)の敷地内に試験研究棟を建設する。併せて、3軸耐震試験設備と風雨試験設備の新設備も導入する。
日東工業は2016年2月15日、設置環境に対する性能検証の充実化を図るため、菊川工場(静岡県菊川市)の敷地内に、試験研究棟を建設すると発表した。投資額は、試験設備を含め、約20億円を予定している。
屋外に設置された情報通信インフラ・監視インフラなどでは、それらに使用されるシステムラックやキャビネットの自然災害に対する耐久性が求められている。同社では、そうしたニーズに対応するため、システムラックの耐震性能や電気・通信機器の収納用筐体の耐風雨性能など、設置環境に対する性能検証能力を強化する。
新試験研究棟の建設面積は約1280m2で、着工は同年3月、完工は2017年3月の予定。主な設備として、3軸耐震試験設備と風雨試験設備を導入する。
3軸耐震試験設備では、災害で観測された地震波などの再現や模擬的な地震波形の加震が可能。加振テーブルサイズは3×3mで、最大搭載質量は3000kgとなる。主に、3軸同時加振による性能評価が必要とされる、情報通信市場向けシステムラックの耐震性能を評価する。
また、風雨試験設備は、強風・豪雨を同時に再現し、屋外キャビネットの防水性能や風圧に対する影響を評価する。最大風速は秒速60m、最大降雨量は毎時300mmとなっている。
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