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Q&Aで読むモデリングの極意――モデリングの問答集32問と教訓集72カ条プロジェクトを成功させるモデリングの極意(7)(10/10 ページ)

連載「プロジェクトを成功させるモデリングの極意」の総集編として、今回はモデリングとは何か?からその運用までをFAQ(Q&A)形式でまとめました。プロジェクトを成功させる極意としてご利用ください。

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モデラーへの道――モデリング教訓集72カ条

 ここでは連載記事の各回で掲載してきた「モデラーへの道としての教訓」を再掲します。教訓集にするために連載記事で紹介した教訓よりもより端的により抽象化して表現しているものもあります。教訓の具体的な内容はそれぞれの記事を参照してください。

モデリング全般 (第1回第2回

教訓1. モデルとは捨てること

教訓2. モデルの目的を見失うな

教訓3. コード中心からモデル中心へ

教訓4. モデルは分かりやすさが一番

教訓5. モデリングはバランスが大事

教訓6. モデリングでは隠れたものを見破れ

教訓7. モデルはコンパクトに描け

教訓8. モデリングは適材適所で

教訓9. 手法やツールに振り回されるな

教訓10. モデラーはツールを選べ

UML/SysML (第3回)

教訓11. UMLモデリングではサブグラフで階層記述

教訓12. ユースケース図では目的を要求の理解に絞れ

教訓13. UMLモデリングで全体の管理は別にする

教訓14. UMLモデリングでは目的を絞れ

教訓15. UMLモデリングでは図を多く描くな

モデリングとプロセス (第3回)

教訓16. モデリングは粒度、目的、対象を明確に

教訓17. .必要なときに必要な目的で必要な図だけモデリング

教訓18. ウォーターフォールでは後戻りしないモデリング

教訓19. アジャイルでは必要最小限のモデリング

教訓20. モデリングとプロトタイピングは車の両輪

教訓21. モデル図で差分を見つけるコツはレイアウトの乱れ

教訓22. 既存部は新規モデリングも早めにモデリング

教訓23. 擦り合わせ開発のモデリングは1個ずつ擦り合わせ

失敗するモデリング (第4回)

教訓24. 蜘蛛の巣のモデル図は論外

教訓25. 集中型のモデル図はセンスが悪い

教訓26. 目的が違えばモデル図も違う

教訓27. 必要なところは詳しく、不要なところは捨てる

教訓28. 追跡できないモデル図は悪

教訓29. 矛盾があるモデルは出直し

教訓30. 読者を意識したモデリングに

教訓31. 最初は抽象化せずに素直にモデリング

教訓32. 無目的モデリングは駄目モデリング

教訓33. モデル化と抽象化は違う

教訓34. 評価なしモデリングは駄目モデリング

教訓35. 無理やりモデリングは駄目モデリング

教訓36. 一回こっきりモデリングは駄目モデリング

成功するモデリングのコツ (第5回)

教訓37. モデリングの成功体験をする

教訓38. モデリングで曖昧な箇所を明示し分離

教訓39. モデル図の再利用のための意識付けと教育

教訓40. モデル図の再利用のためのリモデリング

教訓41. ネーミングは注目する点で

教訓42. ネーミングは英語で考える

教訓43. 名前は短く

教訓44. 疑似プログラムコードによるモデル図の説明もいける

教訓45. モデル図のメトリクスには相場がある

教訓46. ホットスポットの発見はモデリングの最大のコツ

教訓47. 言いよどんだところがホットスポット

教訓48. 大まかなところは火傷をするぐらいのホットスポット

教訓49. モデル図のレイアウトは上から下、左から右

教訓50. モデル図のレイアウトは再配置こそ命

教訓51. 再利用できないモデル図は捨てる

教訓52. 今すぐ必要とされるものだけモデリング

教訓53. 今見る人だけを対象にしてモデリング

成功するモデリングへ (第6回)

教訓54. モデル図パターンはモスク型とツリー型、階層型

教訓55. まずはモデル図のメトリクス計測

教訓56. モデリングの相場観を自分のものに

教訓57. モデリングは抽象化と具象化のバランス

教訓58. ヒアリングで3回言われたことはモデリング

教訓59. 粒度をそろえることは基本だけど違わせることも重要

教訓60. モデリングで具象化するのは1点のみ

教訓61. レビューではなぜ具象化したかを聞く

教訓62. A4用紙に収まっているかをレビュー

教訓63. モデリングを融合するプロセスへ

教訓64. 継続こそモデリング

教訓65. 川の流れのように悠久のモデリング

教訓66. モデル図の一覧表示は検索で有効

教訓67. 不明な箇所が2カ所までならモデル図の再利用

教訓68. モデリングを儀式的にしないためには評価

教訓69. モデラーを育成するための環境

教訓70. 本物の成功体験

教訓71. モデリング文化の醸成

教訓72. モデリングのハイプカーブに応じた施策

おわりに

 最終回の今回は、この連載記事で紹介してきたモデリングのコツやモデリングを通じてプロジェクトを成功させる極意をFAQ形式でまとめました。FAQの詳細は連載記事にありますが、この FAQ だけでも十分にモデリングのコツとなっています。

 また連載記事の各回の最後に紹介したモデラーへの道としての教訓を全部再掲しました。教訓の個数は72個になり、多くなりましたが、モデラーへ進む道の道しるべとしてください。

 この連載記事を読んでいただいた皆さまが、素晴らしいモデラーになり、モデリングを成功に導き、最終的にプロジェクトを成功させることを期待しています。良いモデリングができ、優れたモデリングに出会えますように!!(2016年雨水)

著者プロフィール

五味弘(ごみひろし)

OKI(沖電気工業) シニアスペシャリスト、エバンジェリスト。博士(工学)。

ソフトウェアの開発支援・教育に従事。電子情報技術産業協会(JEITA)専門委員会の委員長や情報処理振興機構(IPA/SEC)などの委員多数。情報処理学会(シニア会員)。三重大学などの非常勤講師も務める。エンタープライズ系と組み込み系におけるソフトウェア開発の知見融合が関心事。

共著書に『定量的品質予測のススメ』(オーム社、2008年)、『プログラミング言語論』(コロナ社、2008年)などがある。


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