Palmiが企業を「強く」する、名刺管理のSansanがロボット対応
クラウド名刺管理サービス「Sansan」とロボット「Palmi」が連携、ロボットをインタフェースにすることで情報共有だけではなく、社内の活性化も狙う。
法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」がロボット「Palmi」と機能連携。会話や顔認識の機能を持ったロボットをインタフェースとして利用することで、名刺ベースの情報共有だけではなく、社内コミュニケーションの活性化にも取り組む。
これはDMM.comとコンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース(以下、PwC)が発表したロボティクス分野での協業第1弾となるもので、PwCが導入に関するコンサルティングを、DMM.comが対応する製品を導入先に応じてカスタマイズし提供する(関連記事:DMM.comとPwCがロボット分野で提携、法人導入の加速狙う)。
2016年3月1日から予約受付を開始し、まずは富士ソフト製ロボット「Palmi」を利用したシステムを提案する。トライアル実施の要望にも対応する。今後、DMM.make ROBOTSが用意するロボットの中で対応可能製品が増えた場合、そちらも選択肢に加わる予定だ。
Sansanは名刺をスキャンし、その情報を社内で活用できるようにするクラウド型名刺管理サービス。APIは公開されており、既にグループウェアや営業支援システム、顧客関係管理システム(CRM)、会計システム、データベースなどを提供する数十社がパートナーとしてSansanを利用する仕組みを用意している。
DMM.comとPwCが提供する本サービスでは「パーソナルアシスタント」「インフォメーションアシスタント」「オペレーションアシスタント」「ビジネスコラボレーション」の各機能を提供する。ロボットを導入によって「搭載する顔認識機能にて担当顧客に関する情報を引き出してロボットが提供する」といった機能も用意される予定で、利用者とロボットの接触回数が増えれば増えるほど、SansanのDB管理と情報共有機能を活用できるよう設計されている。
また、本サービスの基盤にはマイクロソフトのクラウド「Microsoft Azure」、統合型CRMサービス「Microsoft Dynamics CRM Online」それに「Office 365」が利用されており、顧客管理情報の管理活用の他、業務効率化の促進も可能であるとしている。
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