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ADAS開発を設計解析ツールで支援、サイバネットが提案活動を強化オートモーティブワールド2016

サイバネットシステムは、「オートモーティブワールド2016」において、ADAS(先進運転支援システム)の開発に役立つ各種設計解析ツールを展示した。

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 サイバネットシステムは、「オートモーティブワールド2016」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)内の「第8回国際カーエレクトロニクス技術展」において、ADAS(先進運転支援システム)の開発に役立つ各種設計解析ツールを展示した。

 同社が展示したのは、主に照明/光学系の設計解析ツールになる。照明の設計解析ツール「LightTools」、ドイツの大手ティア1サプライヤであるHella(ヘラー)の技術をスピンアウトさせた自動車用照明設計ツール「LucidShape」、赤外線レーザーレーダーや車載カメラなどの光学系を設計/評価するツール「code V」などである。

 これまでLightToolsは、家電業界で広く利用されてきたが、最近になって外装ランプやメータークラスタなどの開発で利用が広がっている。LucidShapeは、車載カメラなどで検知した先行車両や対向車両の位置に合わせて、LEDヘッドランプの点灯状態をLEDモジュールレベルでより細かく制御できる技術(アウディの「マトリックスLEDヘッドランプ」、マツダの「アダプティブ・LED・ヘッドライト」、トヨタ自動車の「LEDアレイAHS」など)、高度な自動車用照明を短期間で開発できることが特徴だ。「車載ヘッドランプで新たに参入を検討している企業にとって最適なツールになると考えている」(サイバネットシステムの説明員)という。

「LucidShape」と夜間運転照明環境シミュレーションツール「LucidDrive」を組み合わせたシミュレータ
「LucidShape」と夜間運転照明環境シミュレーションツール「LucidDrive」を組み合わせたシミュレータ(クリックで拡大)

 ADASにおける車載カメラの重要性の高まりによってcode Vの需要も伸びている。「車載カメラモジュールのレンズ設計を最適化できれば画像処理の負荷を軽くできる。車載カメラの搭載数が増えれば増えるほど、その撮像素子や搭載位置、用途に対応した最適なレンズが必要であり、code Vを使えばその設計期間を短縮できる」(同説明員)。

 なお赤外線レーザーレーダーの共振器や、外装ランプ新たな光源として期待されている有機ELなどのデバイスレベルの設計解析に利用可能なツールもラインアップしている。

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