スズキの“全部入り”は小型クロスオーバー、「イグニス」はCarPlayにも対応:車両デザイン
スズキの小型クロスオーバーSUV「イグニス」は、軽量かつ高剛性の「新プラットフォーム」、モーターで最長30秒間の走行アシストを行う「マイルドハイブリッド」、ステレオカメラを用いる運転支援システム「デュアルカメラサポート」に加えて、「iPhone」と車載情報機器の連携機能「CarPlay」対応のカーナビゲーションシステムも採用している。
スズキは2016年1月21日、欧州の車両サイズでAセグメントに当たる小型クロスオーバーSUV「イグニス」を新たに開発し、同年2月18日に国内発売すると発表した。同社が新型車や大幅改良の際に採用を進めてきた、軽量かつ高剛性の「新プラットフォーム」、モーターで最長30秒間の走行アシストを行う「マイルドハイブリッド」、ステレオカメラを用いる運転支援システム「デュアルカメラサポート」に加えて、「iPhone」と車載情報機器の連携機能「CarPlay」対応のカーナビゲーションシステムも採用した。税込み価格は、ベースグレードの「HYBIRD MG」で138万2400円から。
イグニスは、日常で便利に使えるだけでなく、週末にはアウトドアをはじめとした余暇の行動範囲を広げる「使い勝手の良いスタイリッシュなコンパクトクロスオーバー」をコンセプトとした車両である。
プラットフォームは、同じくAセグメントの小型ワゴン「ソリオ」と同じだが、前席のヒップポイントを615mmにして実現した高めのアイポイントによる見晴らしの良さ、最低地上高を180mmに上げるなどして確保したロードクリアランスにより、SUVらしく雪道や荒れた道でも安心して走れる走行性能を備えている。
外形寸法は全長3700×全幅1660×全高1595mm、ホイールベースは2435mm。プラットフォームが同じソリオが全長3710×全幅1625×全高1745mm、ホイールベースが2485mmなので、全幅を35mm広げながら全高を150mm抑え、ホイールベースを50mm短くしている。
荷室容量は、後席に乗員が乗車する状態で258l。9.5インチゴルフバッグを1個搭載できるという。2人乗車で後席の背もたれを倒せば415lに拡大し、長尺の荷物も載せやすくなる。
パワートレインは、ガソリンモデルを用意したソリオとは異なり、排気量1.2l(リットル)のデュアルジェットとISG(モーター機能付発電機)、専用のリチウムイオン電池パックを組み合わせたマイルドハイブリッドのみとなっている。JC08モード燃費は、880kgと最も軽量なHYBIRD MGの2WDモデルで28.8km/lを達成した。SUVで重視される4WDモデルについては、全グレードで25.4km/lとなっている。
運転支援システムのデュアルカメラサポートについては、カーテンエアバッグ、サイドエアバッグとセットにしたメーカーオプションの「セーフティパッケージ」で販売する。税込み価格は9万7200円。「スペーシア」などの「デュアルカメラサポート」単独のメーカーオプションが7万5600円なので、約2万円がエアバッグの価格ということになる。
メーカーオプションのメモリーナビが「CarPlay」に対応
これまでスズキは、メモリータイプのカーナビゲーションシステムをメーカーオプションで提供してきた。このカーナビは、車両の前後左右に設置した車載カメラを使って、自車両を真上から見ているようなふかん映像を映し出すサラウンドビュー機能を備えており、税込み価格は12万7440円だった。
イグニスでは、サラウンドビュー機能に加えて、iPhoneのアプリをカーナビゲーションシステムのタッチパネルで利用できるCarPlayに対応した。ただし税込み価格は、14万2560円(HYBRID MGのみ14万4720円)となっている。
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