15mの長尺ワークに対応する門形マシニングセンタを発売:FAニュース
東芝機械は、航空機用長尺部品のアルミワークの高速加工向けに、高速マシニングセンタ「MCW-46150(5A)」シリーズを発売した。15mの長尺ワークに対応でき、粗加工から仕上げまでの連続作業が可能なので、加工時間を削減し効率向上に貢献する。
東芝機械は2016年1月6日、航空機用長尺部品のアルミワークの高速加工向けに、高速マシニングセンタ「MCW-46150(5A)」シリーズの販売を開始した。
MCW-46150(5A)シリーズは、15mの長尺ワークに対応。ワークの積載質量が最大10ton/m2となり、ワーク質量に左右されることなく長大ストローク15m以上が可能となった。また、ワークを固定し加工ヘッドが移動するため、X/Y/Z軸の移動物質量が変化せず、安定した加工能力を発揮する。
主軸に高出力ビルトインモータ(AC64kW 30分定格/53.4kW 連続定格)を採用することで、最高主軸回転速度が1万2000min-1となり、従来機に比べて20%速い高速加工が可能となった。また、B/C軸にはダイレクトドライブモータを採用し、3600deg/minの高速旋回が可能な5軸ヘッドを搭載。粗加工から仕上げ加工まで連続作業が可能となり、段取り時間の削減と加工効率が向上する。これにより、他社同等製品よりも加工時間を20%短縮できるという。
さらに、工具先端点制御機能がオプションで用意されており、加工面段差の加工仕上げや仕上げ面の面質といった、ワークの加工品質向上に貢献する。
参考価格は4億円で、航空機部品の仕上げ加工用を中心に年間3〜5台の販売を目指すとしている。
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