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IoTで生産革新、成功の鍵はマスター管理の精度にありもうけを生む製造業IoTの活用手順(3)(3/3 ページ)

製造業で活用への注目が集まるIoT。しかし具体的な成果を生み出すために、どういった取り組みを計画すべきなのか戸惑う企業が多いはずだ。こうした製造業のIoT活用のポイントを解説していく本連載の第3回では、生産革新領域へのIoT活用のポイントについて解説する。

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IoT活用の鍵はマスター管理の精度にあり

 IoT活用を推し進めるには、IoT活用のステージ1(工場単体でのIoTの活用)においても、精緻なBOP情報をマスター化し、機械・設備から得た情報の意味を理解し、今までできなかった精緻なレベルでの分析を行えるようにすることが必要となる。

 さらにステージ2(複数工場の一元管理によるIoTの活用)においても、BOP情報のマスター化による共有化を実現することで、離れた拠点であってもその状況把握の精度が上がり、より精緻なマスター化を行うことにより、その効果もさらに大きいものにとなるはずだ。このように、4M管理マスターがどこまで整備されているかが、これからのIoT活用における成果に差を生み出すともいえる。

 IoT活用というと「機器や設備にセンサーを設置し、そのデータを活用するといった取り組み」に目がいきがちとなる。しかし、ここまで述べたような生産革新領域におけるIoT活用の可能性を享受し、他社に“差”をつけるためには、一見、地味に思える4M管理マスターの整備活動がどこまでできているか、IoT中長期活動プランにどこまで盛り込まれているかが重要であることが、お分かり頂けたのではないだろうか。

 以上、全3回に渡り「もうけを生む製造業IoTの活用手順」として、製造業のIoT活用のポイントを解説してきた。この連載がIoT活用を検討している担当者である読者の一助になればと願っている。お付き合いありがとうございました。

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