技術文書の作成と配布を進化させるPLMベースの新アプリケーションを発表:製造ITニュース
Arasは、技術文書の作成と配布を進化させる、PLMベースの新たなアプリケーションを発表した。文書の改訂点を自動更新し、データの重複を防いで正確性向上に貢献する。
Arasは2015年12月9日、幅広い製品、各種規制、安全・技術文書の作成やビジュアル化、配布を進化させるアプリケーション「Aras Technical Documentation」を発表した。このソリューションはPLMが管理するデータを直接利用するため、カタログやメンテナンスマニュアル、トレーニングマニュアルなど、正確で最新の情報に基づいた技術文書を、より短期間で作成する。
同アプリケーションは、Aras Innovatorのプラットフォーム上に構築され、技術文書の作成や更新をシンプルにするための新しいアプローチを採用している。作成のプロセスにおいてPLMのコンテンツを直接利用するため、書き直しの時間やミスを減らす他、文書の改訂や設計変更指示があれば自動的に更新され、コンテンツの正確性も向上するという。文書の改変はテンプレートを使って管理され、その文書が規制に沿ったものか、業界標準や会社の書式に適合しているかを確認する。
また、PLMでリビジョン管理されたデータを参照することにより、最新情報で承認済みの技術文書を作成できる。設計変更を自動的に関連する技術コンテンツに反映させ、全ての文書を常に最新版に維持する他、コンテンツをテンプレート化することで一貫性を保ち、規制や安全に関する文書を標準化する。
さらに、複数の文書においてモジュール化されたコンテンツを容易に共有できるため、データの重複を防ぐとともに、作業効率を向上させ、コスト削減につなげる。XML、HTML、PDFでの文書利用、配布支援が容易なウェブブラウザでの編集機能も付いている。
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