ニュース
鉄道車両製造大手がPLMにArasを採用:製造IT導入事例
Arasは、カナダ・ボンバルディアの鉄道制御ソリューション(RCS)部門が、エンタープライズPLMに「Aras Innovator スイート」を採用したと発表した。サプライチェーン全体の構成管理・変更管理、コンプライアンスの最適化を図るという。
Arasは2015年7月27日、カナダ・ボンバルディアの鉄道制御ソリューション(RCS)部門が、エンタープライズPLMに「Aras Innovator スイート」を採用したと発表した。
ボンバルディアは、航空機・鉄道車両製造の大手。トロント証券取引所に上場しており(BBD)、ダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ・ワールド・インデックスとダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ北米インデックスに選ばれている。2014年度の売り上げは201億ドルだった。
今回、ボンバルディアのRCS部門では、Aras認定ゴールドパートナーであるMinervaと協働し、各製造拠点にまたがるデータの統合と関連するプロセスの効率化を目的として、Aras Innovatorの導入を決定。今後、Arasを活用し、サプライチェーン全体の構成管理・変更管理およびコンプライアンスを最適化していくという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オープンソースPLM「Aras Innovator」の新版がリリース――CAD管理を迅速化
アラスジャパンは、同社が展開するオープンソースPLMソフトウェアの最新バージョン「Aras Innovator 9.4」をリリースしたことを発表した。マルチCAD管理におけるファイル移行のパフォーマンス向上やマイクロソフトの最新プラットフォームへの対応が特徴だ。 - PLMや3次元CADって本当に効果があるの?
長い不況を抜け、ようやく明るい兆しが見えてきたニッポンの製造業。しかし、国際競争の激化や消費者ニーズの多様化により、「作れば売れる」時代は過去のものとなった。いかに売れるものを素早く市場投入するかが勝負の現在、PLMという視点から製造業のあるべき姿を考察する。 - PLMの投資対効果と課題解決シナリオ
製品ライフサイクル全体を管理するためにはPLMを基軸としたシステム作りが急務。PLM導入・改善プロジェクトを担当する際に事前に知っておくべき話題を、毎回さまざまな切り口から紹介していきます。 - 設計者CAEもクラウドも「まだこれから」。2013年のCAD/CAE/PLM
2012年は、構造解析以外のCAE/CAD連携や、クラウドベースの設計ツールの発表などが目立った。2013年も、引き続きこの流れが加速していくのか。また、設計現場でのCAE普及はどうなるか。 - モノのインターネットはPLMにどういう変化をもたらすのか
IoTがあらゆる製品に変化をもたらすといわれている中、設計・製造系のシステムが変化しなくていいのだろうか。「エンタープライズ・オープンソース・ビジネスモデル」として独自のPLMを展開する米国Arasの創業者でCEOであるピーター・シュローラ(Peter Schroer)氏は「古いPLMは競争力を失う」と指摘する。同氏にIoTによる製造業の環境の変化とPLMの変化について聞いた。