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ARM「mbed OS」の現状を読み解く3つのポイントARM TechCon 2015レポート(4/5 ページ)

ARMが発表したIoT向けOS「mbed OS」は2015年10月のリリースを目指していたが、実際にはTechnology Previewにとどまっている。同年11月に行われたARM TechCon 2015で明らかにされた現状と詳細を3つのポイントから解説する。

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 最後に会場の展示ブースで紹介されたものを幾つかご紹介したい。まず本家ARMはおなじみエスプレッソメーカーの改良版(Photo09、10)の他、mbedを利用した自動テスト装置(Photo11)、腕時計型デバイス(Photo12〜14)などを展示していた。

おなじみコーヒーメーカー Photo09:Photo09:本体横に箱をつけ、専用のボードを格納した他、「Wi-FiとBLEの両方を使えるようにした。青がBLE、緑がWi-FiのLEDで、どちらで通信もできる」(会場の説明員)。「コーヒーがおいしく入れられるようになったとかそーいう改良は?」「ない」「……」
コーヒーとITの関係は深い。RFC的にも Photo10:本日は32杯のコーヒーを既に入れたそうである。コーヒー豆にして1.45リットル、カフェインは1グラムに相当するとか

mbedを利用した自動テスト装置
Photo11:何をどうテストするのかは良く分からないが、テストシーケンスの実行などをmbed OSを載せたデバイス(写真右側のシャシーに多数のmbedボードがのっているのがそれ)で行い、全体をmbed Device Server側で管理するということだそうだ
Photo12:Photo05に出ていた実物。ケーブルは、消費電力測定用につながっている Photo12:Photo05に出ていた実物。ケーブルは、消費電力測定用につながっている。
photo Photo14:消費電力グラフ。下の方で細かいヒゲのような線がクロックの割り込み。時々ISRが動いてガーッと消費電力が増えるが、普段の待機電流は数μAにすぎず、なので最大で8週間のバッテリー寿命がある、という話であった

 現状唯一の公式サポートボードを出しているFreescaleは、もちろん、FRDM-K64F(Photo15)の他さまざまなFreedom Development Platformボードを出展していた(Photo16)。しかし、この全てでmbed OSが動くというわけでは無い。またFRDM-K64FをベースにしたIBM IoT Foundation Starter Kitも展示していた(Photo17、18)。

FRDM-K64F Photo15:奥に展示されているのがFRDM-K64F
各種のFreedom Development Platformボード Photo16:Freedom Development Platformボード各種

FRDM-K64Fをベースにした「Ethernet IoT Starter Kit」 Photo17:FRDM-K64Fをベースにした「Ethernet IoT Starter Kit」。Element 14では79ポンドで販売されている
動作中のIoT Starter Kit Photo18:動作中のIoT Starter Kit。このシールドが標準で添付する

 STMicroelectronicsはNucleo F401に独自のシールドを搭載した形での展示を行っていた(Photo19、20)。ちなみに上のリストに載っていないところでは、AtmelがSAMR21 MCUでのmbed OSの動作デモ(Photo21、22)を行っていた。

Nucleo F401に独自シールドの展示 Photo19:写真がブレててすみません。上のシールドには"FOR EVALUATION PURPOSE ONLY"と記載されていた。恐らくBLEあたりのモジュールではないかと思われる
Nucleo F401の例、その2 Photo20:ほぼ同じ構成(ただしシールドは2段重ねではない)のものが、ARMコーヒーメーカーの表示側(Photo11)にも利用されていた

Photo21:左がSAMR21を搭載したXPLAINED Board Photo21:左がSAMR21を搭載したXPLAINED Board。右につながっているのはMicroSD アダプター用の拡張ボード
SAMR21 XPLAINED Boardの紹介 Photo22:右に見切れているSAMR21 XPLAINED Boardベースのリモコンで、左のマシン(やはりSAMR21 XPLAINED Boardが載っている)を操作するというデモ

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