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オリジナル「ミニ四駆」ボディを完成させよう!!無償3次元CADによる「ミニ四駆」ボディ設計講座(6)(2/5 ページ)

タミヤの「ミニ四駆」を題材に、無償3次元CADでミニ四駆の“オリジナルボディ”を3Dモデリングし、3Dプリンタで出力するまでを解説する連載。モデリング編の最終回となる第6回では、リアスポイラーを含めた後部形状を作り込み、ミニ四駆ボディを完成させる。

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バンパーとの干渉を避ける

 ミニ四駆の「MAシャシー」の側面には、横に張り出したサイドバンパーが存在します(図10)。この部分との干渉を避けるために、フェースを削除する必要があります。

サイドバンパー用突起
図10 サイドバンパー用突起 ※画像クリックで拡大表示

 [Insert Edge(エッジを挿入)]を使って、図11のようにフェースを分割し、一方のフェースを削除します。

エッジの挿入とフェースの削除(1)エッジの挿入とフェースの削除(2) 図11 エッジの挿入とフェースの削除 ※画像クリックで拡大表示

 続いて図12のように、複数エッジを上方に移動させます。

エッジの移動
図12 エッジの移動 ※画像クリックで拡大表示

 フロント部分もバンパーとの干渉が発生しないよう、フェースを削除します(図13)。シャシーと一体化されているバンパーは地面から「12mm」の部分にあります。

バンパーとの干渉を避けるためフェース削除
図13 バンパーとの干渉を避けるためフェース削除 ※画像クリックで拡大表示

 開口部に余裕を持たせるため、図14のように2つのエッジをXY平面上で移動します。基本的に外側に逃がすように移動させます。

エッジを移動させ開口部を拡大
図14 エッジを移動させ開口部を拡大 ※画像クリックで拡大表示

ミラーでミニ四駆のボディ形状に近づける

 さて、ここまで連載第3回からずっと、「SCULPT」環境下でT-Splineを作成したり、編集したりする操作を続けてきました。これは外側の自由曲面形状を作り込むためでしたが、その作業はここで完了です。

 この後は、より一般的な「MODEL」環境でリアスポイラーと、シャシー取り付け用の突起、フック、リブ形状などを作成していきます。これらの形状は自由曲面ではないため、MODEL環境で“寸法”を駆使しながら操作していく方が、都合が良いのです。

 MODEL環境に移行する前に、反対側の対称形状を作成し、「1mm」の厚み付けを行いましょう。画面の左側に存在する「BROWSER」から「Origin」ノードを展開して、YZ平面を表示します(図15)。

YZ平面の表示
図15 YZ平面の表示 ※画像クリックで拡大表示

 対称形状を作るには、[SYMMETRY(対称)]から[Mirror - Duplicate(ミラー − 複製)]を選択します。「T-Spline Body」として今まで作成してきた形状を選択し、「Mirror Plane」としてYZ平面を選択します(図16)。

対称形状の作成(1)
対称形状の作成(2)対称形状の作成(3) 図16 対称形状の作成 ※画像クリックで拡大表示

 ミラーの結果を見てみましょう(図17)。かなりミニ四駆のボディらしくなってきましたね。ここまでくれば完成までもう一息です。

ミラーの結果
図17 ミラーの結果 ※画像クリックで拡大表示

 ここでは、結果形状が単一の「T-Spline Surface」になっていることにも着目してください。

 そして、[Thicken(厚み)]機能によって、ボディの内側に「1mm(入力値としては−1mm)」厚み付けを行います(図18)。

サーフェイスを厚み付け(1)
サーフェイスを厚み付け(2)サーフェイスを厚み付け(3) 図18 サーフェイスを厚み付け ※画像クリックで拡大表示

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