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ブリヂストンが北米に自動車用シートパッドの新工場、6億円を投資:企業動向
ブリヂストンは北米で自動車用シートパッドの生産拠点を新設すると発表した。取引先のカナダの拠点に納入するため米国ニューヨーク州に新工場を設ける。設備投資は500万米ドル(約6億円)。2017年6月に本格稼働する。
ブリヂストンの米国法人で乗用車や小型トラック向けの防振ゴム、ウレタン製品を生産/販売するブリヂストン エーピーエム カンパニー(BAPM)は2015年12月16日(現地時間)、自動車用シートパッドを生産する工場を米国ニューヨーク州ナイアガラ郡に新設すると発表した。2017年6月に本格稼働させる。カナダに生産拠点を持つ納入先のシートメーカーの生産拡大に対応し、化工品事業の成長につなげる。
BAPMの自動車用シートパッドの生産拠点は北米で3カ所目。新工場の建屋は、現地の開発業者が650万米ドル(約7億8千万円)を投資して建設したものを借り受ける。敷地面積は4万5000m2、延べ床面積は6000 m2を予定している。BAPMは500万米ドル(約6億円)を投入して生産設備を導入する。新工場では、2017年末までに現地で約60人の雇用を創出する見込み。
ブリヂストンは2015年10月に発表した中期経営計画で多角化事業の拡充を掲げている。同社の多角化部門は自動車部品/化工品/スポーツ用品/自転車などで構成されており、2014年の連結売上高の16%を占める。自動車用シートパッドも多角化事業の1つ。
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