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未来のタイヤが19世紀のものと同じ形になる理由:元ブリヂストンのタイヤ開発者が語る(1/4 ページ)
工学院大学が開催したプレス向けセミナーにおいて、同大学 機械創造工学科教授の中島幸雄氏が「将来のタイヤ像を提案する」をテーマに研究内容を紹介。環境規制やエコカーの普及が進む中で「タイヤの形は19世紀のときと同じになる」と語った。
工学院大学は2014年11月11日、同大学の研究成果を紹介するプレス向けセミナーを開催した。同大学が理工学系をベースとする技術者の育成を目的に、2015年4月に開設する「先進工学部」に関連する研究を紹介するもので、同大学 グローバルエンジニアリング学部 機械創造工学科の中島幸雄教授が「将来のタイヤ像を提案する」というテーマで研究内容を紹介した。
中島氏が教授として着任する先進工学部 機械理工学科の複合材料力学研究室では、タイヤが発生させる騒音を、実時間に合わせて「見える化」する解析手法や、ソーラーカーに使用するタイヤの構造研究などを企業と連携して行っていくという。
自動車用タイヤに起きているパラダイムシフトとは
以前、ブリヂストンでタイヤの研究開発を行っていた中島氏は、近年自動車用タイヤの置かれている状況にパラダイムシフトが起きていると主張する。その要因について同氏は「現在、世界各国はCO2の削減など環境規制の強化を推進している。また、自動車メーカーはエコカーなどの開発に注力しており、燃費性能に注目が集まる中、自動車用タイヤそのものに対する環境規制も欧州を中心に導入され始めている。さらに、自動車とITの連携が進んでいることも今後の自動車用タイヤの開発の方向性に影響を与えると考えている」と説明する。
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