新型「プリウス」のイメージカラーは「情熱の赤」と「世界初の緑」:車両デザイン(2/2 ページ)
トヨタ自動車の新型「プリウス」のイメージカラーは赤色の「エモーショナルレッド」と緑色の「サーモテクトライムグリーン」だ。新型プリウスのWebサイトのトップページに登場する車両のボディカラーがこの2色しかないことからも、その意図が読み取れる。
フレッシュさと先進性の「サーモテクトライムグリーン」
プリウスががらりと変わったことをイメージさせるエモーショナルレッドに対して、サーモテクトライムグリーンはフレッシュさと先進性を与えるデザイン意図がある。特に関わりが深いのは先進性だ。夏の炎天下など太陽光にさらされ続けたときの車体表面温度の上昇を5℃程度抑える遮熱効果がある。これは新型プリウスで唯一となる「世界初」の機能だ。
サーモテクトライムグリーンは、基層の上に着色層、輝きを出すマイカ層の順で重ねる点では、従来のマイカ系ボディカラーと同じ塗装工程になっている。ただし、着色層に用いる塗料が従来とは異なる。
従来の塗料は色合いを出すためにカーボンブラックを用いている、このカーボンブラックが赤外線を吸収するため車体表面温度がする。サーモテクトライムグリーンの着色層の塗料は、カーボンブラックに替えて大粒径酸化チタンを採用している。この大粒径酸化チタンが赤外線を反射するので、車体表面温度の上昇が抑えられるのだ。
サーモテクトライムグリーンの遮熱機能は、今回の緑色だけでなく他の色にも展開可能である。ただし「黒色だけはカーボンブラックを使うので難しい」(同説明員)。今回、世界初の技術として採用する上で、最も遮熱効果が大きいことを確認できた緑色になったという。
ただし、エモーショナルレッドとサーモテクトライムグリーンはオプションとなっており別途追加で費用がかかる。税込み価格で、エモーショナルレッドは5万4000円、サーモテクトライムグリーンは4万3200円である。
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