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フォルクスワーゲンのCO2排出量不正は5割以上が最新モデル、日本では不正なしエコカー技術

フォルクスワーゲングループは、CO2排出量の不正を行っていた約80万台のうち、半数以上の約43万台を最新モデルが占めることを明らかにした。不正のあった最新モデルのうち、気筒休止機構付き排気量1.4lガソリンエンジン搭載車が日本に正規輸入されているが、日本仕様ではCO2排出量の不正はなかったという調査結果が発表されている。

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 Volkswagen(フォルクスワーゲン)グループは2015年11月13日(欧州時間)、同年11月3日に明らかにしたCO2排出量の不正を行っていた約80万台のうち、約43万台を最新モデルが占めることを明らかにした。なお、不正のあった最新モデルのうち、日本に正規輸入されていたのはアクティブシリンダーマネジメント(ACT:気筒休止機構)付きの排気量1.4l(リットル)「TSIエンジン」搭載車両だけだが、日本法人のフォルクスワーゲン グループ ジャパンとアウディジャパンが、日本仕様の車両はCO2排出量の不正がなかったという調査結果を発表している(関連記事:VWとアウディの排気量1.4lガソリンエンジン車、国内仕様に不正なし)。

 今回フォルクスワーゲングループがCO2排出量で不正があったと発表したのは、Audi(アウディ)、SEAT(セアト)、SKODA(シュコダ)、フォルクスワーゲンの乗用車と商用車の5ブランドの最新モデルとなる2016年モデル。35車種128モデルにわたり、総計43万46台となっている。

 内訳は、アウディが2車種8モデルで計1万5733台、セアトが6車種39モデルで計3万2161台、シュコダは9車種26モデルで計8万3282台、フォルクスワーゲン乗用車は16車種51モデルで計28万1617台、同商用車は2車種4モデルで計1万7253台。

 このうち日本に正規輸入されていないディーゼルエンジン「TDI」搭載車が104モデルを占める。またガソリンエンジン車である「TSI」搭載車は15モデル、「TFSI」搭載車は9モデル存在する。ただし、対象とされる排気量1.0lのTSIを搭載する「ポロ」などのモデルは日本では販売されていない。

 唯一対象となっていたのがACT付き排気量1.4lのTSIだが、日本に正規輸入した車両はCO2排出量の不正がなかったとされている。つまり、現時点の情報では、日本に正規輸入した車両に排気ガス不正はなかったことになる。

 ただし、CO2排出量の不正があった80万台のうち、最新モデルではない残り約37万台については、各国関係機関と協力して調査を継続しており、追って公表される見通し。

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