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VWとアウディの排気量1.4lガソリンエンジン車、国内仕様に不正なしエコカー技術

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、国内に正規輸入しているガソリンエンジン車にCO2排出量の不正がないことを確認したと発表した。アウディ ジャパンも同様の発表を行っている。

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 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2015年11月6日、国内に正規輸入しているガソリンエンジン車にCO2排出量の不正がないことを確認したと発表した。フォルクスワーゲンのドイツ本社が同年11月3日、「排ガス問題解明作業の過程で、フォルクスワーゲンの内部調査でCO2排出量の不正を確認」という発表を行ったことを受け、確認作業を進めていた。

 フォルクスワーゲンによれば、CO2排出量の不正を行っていた車両は、グループ合計で80万台に上り、制裁金などによる経済的リスクは20億ユーロに達するという。

 今回の排気ガス不正問題の発端となったのは、ディーゼルエンジン車におけるNOx(窒素酸化物)排出量の不正だった。調査を進める中で、CO2排出量についても不正が確認されたことになる。そして、CO2排出量の不正を行っていた車両の中にはガソリンエンジン車も入っており、問題はディーゼルエンジン車だけにとどまらない状況だ。

 今回、CO2排出量の不正を行っていた車両には、アクティブシリンダーマネジメント(ACT気筒休止付機構)付きの排気量1.4l(リットル)「TSIエンジン」を搭載するものが含まれている。

ACT付き排気量1.4lエンジンを搭載する「Polo BlueGT」ACT付き排気量1.4lエンジンを搭載する「Golf TSI Highline」 ACT付き排気量1.4lエンジンを搭載する「Polo BlueGT」(左)と「Golf TSI Highline」(右)(クリックで拡大) 出典:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
ACT付きガソリンエンジンの動作イメージACT付きガソリンエンジンの動作イメージ ACT付きガソリンエンジンの動作イメージ。4気筒全てを動作させている状態(左)と中央の2気筒を休止している状態(右)(クリックで拡大) 出典:フォルクスワーゲン グループ ジャパン

 国内販売さているACT付き排気量1.4lエンジン搭載車両としては、「Polo BlueGT」「Golf TSI Highline」「Passat TSI Trendline」、「Passat TSI Comfortline」、「Passat TSI Highline」、「Passat TSI R-Line」、「Passat Variant TSI Trendline」、「Passat Variant TSI Comfortline」、「Passat Variant TSI Highline」、「Passat Variant TSI R-Line」の3車種10グレードがある。

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、これらACT付き排気量1.4lエンジン搭載車両の国内仕様車に関する排気ガス不正の有無について、フォルクスワーゲン本社に調査を依頼した。その結果、国内仕様車には排気ガス不正がないことを確認できたとしている。

 なお同じフォルクスワーゲングループに属するアウディブランドにも、ACT付き排気量1.4lエンジン搭載車が存在する。このため、日本法人のアウディジャパンも同様の調査を行い、2015年11月6日付で「国内に正規輸入されているアウディ車については対象外であると確認された」(同社)という声明を発表している。

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