7万円台でSLAM搭載の掃除ロボット、ライバルより安価に
センサーによって自己位置の推定とマッピングを行う「SLAM」技術を搭載したロボット掃除機「Botvac D」シリーズに新製品。走破性を高め、SLAM搭載のライバルを迎える。
ネイト ロボティクスは販売する全自動ロボット掃除機「Botvac D」シリーズに新製品3モデルを追加、2015年10月23日より順販売開始する。
新製品はいずれも搭載するセンサーによって自己位置の推定とマッピングを行う「SLAM (Simultaneous Localization and Mapping)」技術の活用により効率的な掃除を行う。同社は既存製品よりSLAM技術の搭載を進めており、新製品はじゅうたんやラグマットに乗り上げる際の抵抗を削減する構造とすることで、室内での走破性を高めた。また、ブラシの形状を変更することでゴミをかき出す力を高め、同時に動作音の低減も図っている。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
SLAM技術についてはiRobotの「ルンバ960」やダイソン「ダイソン Eye 360」など今秋に登場したロボット掃除機の新製品に搭載が進んでおり、ロボット掃除機の“インテリジェンス化”が注目されている。
「Botvac D」シリーズが搭載するSLAM技術はレーザー光を用いるもので、ルンバ960やダイソン Eye 360のようなカメラは搭載しない。2014年に同社が日本市場へ参入する際、米Neato Robotics会長兼CEOのジャコモ・マリーニ氏はレーザー光による測位でも十分な精度を出せ、しかもカメラを搭載しない分だけコスト面で有利だ」とSLAM技術の精度と価格競争力を武器にする意向を示していた。
販売されるのは「Botvac D8500」「Botvac D8000」「Botvac D7500」の3モデルで、価格はD8500が7万9800円、D8000が7万8800円、D7500が7万5800円(いずれも税別)。3モデルの相違点は本体カラーと付属品で、D8500とD8000には新型の「2重らせんコンボブラシ」と「スパイラルブレードブラシ」、アレルゲンカットフィルターが付属する(D8500は3個、D8000は1個が付属)。D7500にはスパイラルブレードブラシ1本と標準フィルター2個が付属する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ダイソンのロボット掃除機はどんな“景色”を見ているのか
ダイソン初のロボット掃除機「360 Eye」はパノラマカメラを搭載して周囲を認識し、効率的な掃除を行う。“彼”はどんな景色を見ているのか、発売前に聞いた。 - 猫が乗っても迷わない、“ルンバ史上最強”「980」は何がスゴいのか
ロボット掃除機の代名詞的な存在となった「ルンバ」に最新モデル「980」が追加された。シリーズとして初めて自己位置推定を行う「SLAM」技術を搭載した、ハイエンドモデルの詳細に迫る。猫が乗っても大丈夫。 - ついに本命登場!? 「ヒトの目」を備えたダイソンが提案するロボット掃除機
ダイソンは、サイクロン式ロボット掃除機「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」を世界同時発表し、日本でプレス向け説明会を開催。創業者であるジェームズ・ダイソン氏自ら新製品の特長や優位性をアピールした。 - お掃除ロボ競争激化、米Neato RoboticsがSLAM搭載ロボ掃除機で日本参入
米Neato Roboticsが掃除機ロボットで日本市場に参入する。搭載するセンサーでマッピングと自己位置推定を行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術で効率的に掃除し、競争力ある価格で勝負する。