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新型「プリウス」は目標燃費40km/lをどうやって達成するのかエコカー技術(1/6 ページ)

2015年12月に発売予定の新型「プリウス」に搭載される新技術が発表された。JC08モード燃費40km/l(リットル)を目標に開発されている新型プリウスだが、エンジンやモーターの改良の他にもさまざまな技術を積み重ねることでその目標を実現しようとしている。

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 トヨタ自動車は2015年10月13日、東京都内で会見を開き、同年12月に発売を予定している新型「プリウス」に搭載する新技術について発表した。最も注目されている新開発のハイブリッドシステムについては、新型プリウスの一部グレードでJC08モード燃費40km/l(リットル)という目標を達成するべく最終的な開発を進めている段階だという。

 4代目となる新型プリウスは、2015年9月に米国で初めて披露され、デザイン面での進化などを中心に紹介した(関連記事:4代目「プリウス」燃費は米国で10%向上、リヤサスはダブルウィッシュボーンに)。その後、同月開催の「フランクフルトモーターショー2015」では、もう少し詳しく技術面での説明が行われている(関連記事:4代目「プリウス」の電池はニッケル水素を継続採用、欧州燃費は18%向上)。今回の日本で初披露となる会見では、現行の3代目「プリウス」よりも大幅な進化を遂げた新開発のハイブリッドシステムを中心に詳細な技術説明を行った。

「ハイブリッド車の新たな先駆けになる」

新型「プリウス」と開発責任者を務めたトヨタ自動車の豊島浩二氏
新型「プリウス」と開発責任者を務めたトヨタ自動車の豊島浩二氏(クリックで拡大)
新型「プリウス」の外観新型「プリウス」の外観新型「プリウス」の外観 新型「プリウス」の外観(クリックで拡大)
新型「プリウス」の内装新型「プリウス」の内装新型「プリウス」の内装 新型「プリウス」の内装(クリックで拡大)

 会見ではまず、新型プリウスの開発責任者を務めたトヨタ自動車 製品企画部 チーフエンジニアの豊島浩二氏が登壇した。豊島氏は、「新型プリウスは、当社が“もっといいクルマをつくろう”という考え方実現するために進めているクルマづくりの構造改革『TNGA(Toyota New Global Architecture)』の第1号車になる。パワートレインとプラットフォームを一体で開発することで性能を飛躍的に高めるものであり、このTNGAを基に新型プリウスはいちから開発し直した」と語る。

会見場で展示した「TNGA」プラットフォーム
会見場で展示した「TNGA」プラットフォーム(クリックで拡大)

 新型プリウスの開発コンセプトは「Beautiful Hybrid(美しい地球・美しいクルマ)」である。プリウスの最大の特徴である燃費性能は、JC08モード燃費で40km/lを達成すべく、ハイブリッドシステムと併せてさまざまな要素技術の開発を進めた。また「燃費がいい」だけでなく、「かっこいい」「走って楽しい」「装備がいい」という4つの「Fun」の実現も目指した。「プリウスはラテン語で先駆けという意味がある。これまでのプリウスはエコカーの先駆けという意味合いで社会に貢献してきた。新型プリウスは、エコカーという意味だけでなく、クルマ本来の楽しさについてもお届けできるハイブリッド車の新たな先駆けになると確信している」(豊島氏)という。

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