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4代目「プリウス」燃費は米国で10%向上、リヤサスはダブルウィッシュボーンにエコカー技術(1/2 ページ)

トヨタ自動車は2015年9月8日(米国時間)、米国ネバダ州ラスベガスにおいて、4代目となる新型「プリウス」を世界初公開した。2015年末に日本から販売を始める。新型プリウスの米国での燃費は、従来比で10%燃費向上が期待できるという。リヤサスペンションは、従来のトーションビーム式からダブルウィッシュボーン式に変更された。

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 トヨタ自動車は2015年9月8日(米国時間)、米国ネバダ州ラスベガスにおいて、4代目となる新型「プリウス」を世界初公開した。同社が車両のモジュール化などによって部品の共通化を進める「Toyota New Global Architecture(TNGA)」に基づいて開発したハイブリッドシステムを採用するとともに、現行の3代目モデルと比べて大幅にデザインを変更したことが特徴となる。2015年末に日本で発売した後、世界各国に順次販売地域を広げていく計画だ。

新型「プリウス」の走行イメージ
新型「プリウス」の走行イメージ。ボディカラーは新開発の「ハイパーソニックレッド」を採用(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
新型「プリウス」の外観(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
新型「プリウス」の内装(左)とシート構成(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

北米市場や欧州市場を意識して大型化

 新型プリウスの外形寸法は全長4540×全幅1760×全高1470mm。3代目プリウスと比べて、全長が60mm、全幅が15mm拡大している。この大型化は、国内市場におけるハイブリッド車の主力車種が「アクア」や「カローラ」にシフトしている状況を考慮し、新型プリウスについては北米市場や欧州市場により適した車両サイズに改めたものとみられる。

 実際に、今回の世界初公開イベントは米国のラスベガスで行っており、モーターショーでのデビューはドイツのフランクフルトで開催される「フランクフルトモーターショー2015」を予定している。

 全長と全幅を拡大する一方で、全高は20mm低減した。プリウスの象徴であるトライアングルシルエットのデザインを継承しながらも、TNGAによる低重心パッケージを融合させることで全高の低減を実現した。全高の低減に加えてエンジンフードも低く抑えており、車両側方から見たサイドビューは、3代目プリウスよりも横長かつ流線形になっている。

 全高の低減と低重心化の効果は、エンブレムの設置高さが、スポーツカーである「SCION FR-S」(国内名称は「86」)と同じになるところに現れているという。

新型「プリウス」のサイドビュー
新型「プリウス」のサイドビュー(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
3代目「プリウス」のサイドビュー
3代目「プリウス」のサイドビュー(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 プリウスの外観は、2代目モデル以降、5ドアハッチバックのように全体として丸みの帯びたデザインになっていた。今回は、全長の拡大と全高の低減に加えて、ルーフトップを前側にずらし、エンジンフードも低くなっていることから、よりセダン的な外観になっている。

 フロントフェイスは、トヨタ自動車がグローバルデザインとして採用している「キーンルック」へと進化させた。新開発の小型化したLEDヘッドランプによって強調されている。ティーザー画像にも使われていたリヤコンビネーションランプも印象的だとしている。

新型「プリウス」のヘッドランプ(左)とリヤコンビネーションランプ(右)(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

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