「人に教えること」が大好きな町工場社長が作ったFabスペース「メタルDIY」:金属加工体験記(3/3 ページ)
3Dプリンタで樹脂は操れるようになったので、次は金属加工もしてみたい! そんな初心者にぴったりの「メタルDIY」というFabスペースでキーホルダー作りを体験してきました。
完成「MONOist」キーホルダー
穴をあけたあとは、さらに穴部分のバリを取り、先ほどのベルトサンダーで気になる角を落としていきます。最後は、アルファベットで「MONOist」と刻印をし、完成です!
このぐらい小さな金属加工でも、こんなに工程があるなんて知りませんでした。よくよく見るとアラしかなく、ぜひ次回はじっくりやりたいところですが、金属加工楽しい!(クリックで拡大)
メタルDIY誕生秘話
町工場の雰囲気の中で、プロに教えてもらいながら金属加工が行える「メタルDIY」。他のFabスペースとはまた違い、金属の面白さと触れ合える場所です。なぜこのようなスペースを作ろうと思ったのでしょうか。
「きっかけは、enmonoさんの『マイクロモノづくり経営革新講座』に参加したことでした。はじめは新しい自社商品を産み出したくて参加したんです。その中で、メイカーズブームが始まっていることを知って。3Dプリンタは樹脂なので、絶対突き詰めていくと金属加工をやりたい人が増えると思いました。そういう人達が集まる場所を作りつつ、町工場の良さをアピールしたら面白いんじゃないかと思ったんです」(杉田さん)
オープンした後は、アクセサリーを作りたい女性や、「風呂場の窓に格子をつけたい」というDIYマニアなど、さまざまな人が訪れるようになったといいます。
「大手製造業に勤めている人は特に、金属加工の技術はあっても、自社の機械を使って好きなモノを作ることはできないですよね。そういった人もぜひ、メタルDIYで思う存分金属加工を楽しんで欲しいです。教える事も大好きなので、初心者も歓迎しています!」(杉田さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「SOLIDWORKS」など高機能ツールが使えるFabスペースが横浜市にオープン
3次元CAD「SOLIDWORKS 2015」や3Dスキャナ「Artec Spider」など高機能ツールが利用できるFabスペースが神奈川県横浜市にオープンした。 - 世界で1つだけのテープがあっという間にできるFabマシン
ブラザー工業は、ホームセンター業界最大の総合展示会「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2015」(会期:2015年8月27〜29日/場所:幕張メッセ)に初出展し、業務用オリジナルデザインテープ作成機「テープクリエーター プロ(TP-M5000N)」の展示デモを披露した。 - 3年間で1万作品が誕生――新FabCafe TOKYOに見る「徹底したコミュニティー作り」
東京・渋谷のモノづくりカフェ「FabCafe Tokyo」がリニューアルオープンした。店舗面積は2倍となり、UVプリンタやオープンキッチンの設置、Pepper導入など、みどころ満載だ。 - 金属加工がしたいメイカーズのための秘密基地
モノづくり特化型クラウドファンディングサイト「zenmono」から、モノづくりのヒントが満載のトピックスを紹介する「zenmono通信」。今回は、関東精密の杉田勇さんにお話を伺った。