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製品評価の信頼性強化に向け、中国の生産拠点に昇降機の検証センターを新設:製造マネジメントニュース
東芝エレベータは、中国・瀋陽市内にある東芝電梯(瀋陽)に、昇降機の検証センターを新設する。中国における昇降機の開発品検証と、製品評価の信頼性強化が目的だという。
東芝エレベータは2015年9月10日、中国・瀋陽市内にある東芝電梯(瀋陽)に、昇降機の検証センターを新設すると発表した。
東芝電梯(瀋陽)は、同社の中国における昇降機の生産拠点の1つ。今回、中国での昇降機の開発品検証と製品評価の信頼性強化に向け、新たに「瀋陽検証センター」を建設する。
建物規模は、床面積832m2、高さ約10mで、同社敷地内にある130m級のエレベーター研究塔に隣接する。着工は2015年9月で、年内には建屋が完成する見込み。完成後は、検証・信頼性評価に使用する設備を順次導入し、2016年度上期より本格稼働する予定だ。
新センターでは、昇降機の巻上機、ブレーキ、安全装置、ドアなどの機械品の開発・検証や、エレベーターとエスカレーターの信頼性評価の強化を目指すという。また、試験室としてCNAS(中国合格評定国家認定委員会)の認可取得を予定しており、正確で公正な評価を実施できる検証拠点にする方針だ。
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