IoTに対応した対話型CNC装置を開発、工場経営を効率的に支援:FAニュース
ヤマザキマザックは、対話型CNC装置「MAZATROL SmoothG」「MAZATROL SmoothC」を開発した。IoTに対応し、工場経営を効率的に支援するという。
ヤマザキマザックは2015年9月3日、対話型CNC(コンピュータ数値制御)装置「MAZATROL SmoothG」「MAZATROL SmoothC」を開発したと発表した。2014年に発売された「MAZATROL SmoothX」に続く、第7世代の対話型CNC装置となる。
今回発表されたMAZATROL SmoothGは、同時4軸制御までの複合加工機、立・横形マシニングセンタ、NC旋盤に搭載が可能。複合加工機・5軸加工機用のMAZATROL SmoothXと外観・性能は同一で、19インチのタッチパネルを採用した。
MAZATROL SmoothCは、従来のCNC装置「MAZATROL SMART」の機能を大幅に向上させた。メカニカルキーボードによるデータ入力、厳選したメニューキー、プロセスホーム画面など、基本機能を絞り込んで小型化したことで、汎用タイプのNC旋盤やマシニングセンタに搭載できる。
両製品とも、工場経営をサポートするアプリケーションセットを搭載している。工場内をネットワーク化し、オフィスのPCで設備の稼働状況・加工プログラム・工具・生産スケジュールなどの情報を一括管理・分析することで、リアルタイムに工場を管理できる。スマートフォンやタブレットなどから、設備の稼働状況を監視することも可能だ。
さらに、ユーザーのシステムとの親和性を高めたソフトインタフェース(API)により、IoT(モノのインターネット)にも対応。工場経営を効率的に支援するという。
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