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自動運転システム実現への課題は「膨大なデータのひも付け」:自動運転技術(3/3 ページ)
自動運転システムの開発を目指す「SIP-adus」は2015年9月17日、メディアミーティングを開き、進捗状況について解説した。2020年度までの目標に対して進捗はおおよそ10〜15%ほどで、「膨大なデータのひも付け」が今後の大きな課題となる。
2020年が一里塚、次世代交通を目指して
SIP-adusは2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時期を目標として、次世代公共交通システム(バス)の実用化を目標に掲げている。「実際に2020年に自動運転システム搭載のバスができ上がるわけではない。自動運転の技術を生かし、新幹線のようにスムーズな加減速や、渋滞混雑を避けた走行など、確実な利用法を考案中だ」(葛巻氏)。
また、次世代公共交通システムの開発と連携する形で、障がい者や高齢者などの歩行支援システムの開発も進んでいる。「全ての人にスムーズな移動環境を提供」を掲げ、車いすへのスロープの案内や、エレベーター案内などの実現に取り組んでいる。
SIP-adusと東京都が社会実装を目指している次世代都市交通の概要(左)。障がい者や高齢者など交通制約者に役立つ歩行支援システムとの連携も検討されている(右)(クリックで拡大) 出典:SIP-adus
葛巻氏は「現在の進捗状況は、2020年度までの目標に対して、大体10〜15%程度。ひとまずどこを協調していくべきか、目標を決めた段階だ。今後は、各情報・技術をしっかり統合できるよう進めていく」と述べた。
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