「3D Builder」を使ったKinect 3Dスキャンを試そう!:Kinectで3Dスキャンして3Dプリントを楽しもう(3)(3/4 ページ)
モーションコントローラーデバイス「Kinect for Windows」で対象物を3Dスキャンして、3Dプリントするまでの手順を詳しく解説する連載。第3回は、「3D Builder」と「Kinect for Windows v2」を使った3Dスキャンについて紹介する。
「3D Builder」によるモデル編集
うまくスキャンが完了し、3Dモデルが取り込めると、3D Builderの編集画面に遷移します。Kinect Fusionでスキャンしたデータを読み込ませた際と同じ画面になります。赤い四角がベッドの位置、直方体がプリント範囲です。
3Dモデルに関する操作は次のメニューを使用します(画像8)。
それぞれのメニューの意味は以下の通りです。
- モデルを移動する
- モデルを回転する
- モデルを拡大、縮小する
- 移動、回転などの量
- 元に戻す
- やり直す
- モデルの操作(複製、グループ化など)
- プリント設定(サポート材など)
- モデルの編集(カットやスムーシングなど)
本稿の例(画像9)では、3Dモデルがベッドの位置からずれ、プリント範囲からも外れているので、移動を行います。
画像10のように移動させてみました。プリント範囲に対し、3Dモデルが大き過ぎるので(大きく出力したければそのままでも可)、3Dモデルのサイズを縮小します。
いかがでしょうか。ご覧の通り、サイズは小さくなりましたが、今度はベッドの端に寄ってしまった(画像11)ので、中心に移動させましょう。
中心に移動できました(画像12)。
続いて、3Dモデルの土台の部分が斜めになっているので、平らになるように回転させてみましょう(画像13)。土台自体は3Dプリントする必要がないので、[編集]の[平面カット]の機能を使って、土台部分を切り取っていきます。少しずつ、何回かに分けて切り取っていくときれいにできます。
土台を除去したら、[オブジェクトモード]の[配置]をクリックして、3Dモデルをベッドの上に配置します(画像14)。
ここまでできたら、ファイルを保存して3Dプリントしてみましょう。この際、ファイル形式を「STL」に変更して保存してください(画像15)。保存のやり方については前回の記事を参考にしてください。
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