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「Kinect Fusion」による3Dスキャンを徹底解説Kinectで3Dスキャンして3Dプリントを楽しもう(2)(6/6 ページ)

モーションコントローラーデバイス「Kinect for Windows」で対象物を3Dスキャンして、3Dプリントするまでの手順を詳しく解説する連載。第2回は、Kinect for Windowsを使った3Dスキャンの詳しい手順について紹介する。

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3Dプリント

 3Dモデルの下の赤色マークが消えたので、3Dプリンタでの出力が可能となりました。3D Builder上で右クリックすると、画面下部にメニューが表示されるので[保存]をクリックします。


画面右クリックでメニューが表示されるので[保存]を選択
図22 画面右クリックでメニューが表示されるので[保存]を選択

 保存先を選択し、フォーマットをSTLに変更して「保存」をクリックします。

STLファイル形式で保存
図23 STLファイル形式で保存

 これでSTLファイルが出力されました。今度は、本連載で使用する3Dプリンタ「ダヴィンチ Jr. 1.0」付属の専用ソフトウェア「XYZware」で作成したSTLファイルを開き、XYZware独自フォーマットの「3w」ファイルとして書き出します。

穴埋め処理後のSTLファイルを「XYZware」で開く
図24 穴埋め処理後のSTLファイルを「XYZware」で開く

 続いて、XYZware上で3Dモデルの向きやスケールなどの調整を行います(調整不要であれば飛ばしてOKです)。今回は、3Dモデルが倒れた状態でXYZwareに読み込まれたので、モデルを回転させてきちんと立たせました。3Dモデルの調整が完了したら、[書出す]メニューで3wファイル形式として書き出します。

「XYZware」上で3Dモデルの向きやスケールなど調整する
図25 「XYZware」上で3Dモデルの向きやスケールなど調整する。今回のデータは倒れた状態で読み込まれたので、回転させて、きちんと立たせた状態にしてから「3w」に書き出した

 後は、書き出した3wファイルで、[印刷]を行えばOKです。数時間後、出来上がった造形物が以下になります。いかがでしょうか? 穴埋め処理した部分もそれほど目立たず、ベースとなった人形の雰囲気がよく出ていると思います。

穴埋め処理した部分もそれほど目立たないで3Dプリント出力できた
図26 穴埋め処理した部分もそれほど目立たないで3Dプリントできた


 今回は、Kinect for Windowsによる3Dスキャンの詳細として、環境準備やKinect Fusionによるスキャン、3D Builderを使った穴埋め処理、3Dプリントまでの流れを解説しました。

 次回は、3D Builderのスキャン機能を使って、3Dスキャンに挑戦してみたいと思います。お楽しみに! (次回に続く)

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