話題の技適Wi-Fiモジュール「ESP8266」でIoTを手作りする:Wi-Fiモジュール「ESP8266」で始めるIoT DIY(1)(4/4 ページ)
これから数回に渡り、今後、IoTエンドデバイス開発に大きな意味を持つと思われる、安価な技適認証済みWi-Fiモジュールを用いた作例を紹介していきたいと思います。
ATコマンドで確認
ATコマンドでPCから、ESP-WROOM-02の動作確認をしてみましょう。
まずUSBシリアル変換モジュールとPCをUSBケーブルで接続します。するとPCからUSBシリアル変換モジュールが仮想COMポートとして認識されます。認識された後、Windowsならば「デバイスマネージャー」でCOMポートの番号を確認します(デバイスドライバがインストールされていない場合はインストールにしばらく時間がかかるかもしれません)。
続いてTera Termを起動します。起動時に「新しい接続」というダイアログボックスが出てきますので下の「シリアルポート接続」のボタンを選択します。その横のプルダウンメニューから先ほど確認した、USBシリアル変換モジュールの仮想COMポートを選択します。
通信設定は以下のように設定します。Tera Termの場合、送信時の改行コードは「端末の設定」で行います。それ以外は「シリアルポート」の設定で行います。送信時の改行コーは「CR+LF」、ボーレートは「115200」、データは「8bit」、パリティは「none」、ストップは「1bit」、フロー制御は「none」と設定します。
設定が完了したらTera Term から「at」と打ってリターンキーを打ちます。そして「OK」と返ってくればESP-WROOM-02は正常に動作しています。これ以外にもSSIDとパスワードを設定して無線LANへステーションモードとして接続したり、Telnetサーバを起動したりすることができます。詳しくはEspressif Systemsが提供するコマンドリストをご覧ください。
おわりに
今回は連載の初回ということで、Wi-FiモジュールとUSBシリアル変換モジュールをブレッドボードに装填(そうてん)し、双方を接続してPCからATコマンドで動作を確認しました。
次回はプログラミング言語「Lua」が動作するファームウェアに入れ替えて、ESP8266の上で簡単なプログラムを動作させてみます。それでは次回をお楽しみに。
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